「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「辰吉を破ったバンタム級」薬師寺保栄② 

WBC世界バンタム級王者。日本王座を返上して世界戦。「vs. 辺丁一(初戦)」、「vs. ホセフィノ・スアレス」「vs. 辺丁一(再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

薬師寺保栄 12R 判定 辺丁一
WBC世界バンタム級タイトル戦、1993年)

(感想:薬師寺がタイトル獲得。これまで10戦全勝(4KO)のサウスポー、辺。ゴング前には笑顔を見せる。WBC3位の薬師寺は19勝(14KO)2敗1分。ジャブ、ストレートで積極的に手数を出す。辺は左ストレートでカウンター。1R、右フックで辺がグラつく。共にストレート狙い。薬師寺がジャブ、辺は細かい連打、という展開。判定は2-1。薬師寺はジャブを多用して攻める姿勢を見せたが、映像ではパンチを当てるテクニックは辺の方があったように見えた。共にハードパンチャーというタイプではないため、ジャッジも採点に迷うラウンドが多かったのではないか?)

薬師寺保栄 10R KO ホセフィノ・スアレス
WBC世界バンタム級タイトル戦、1994年)

(ダウンシーン)
10R:連打でスアレスがダウン
(感想:薬師寺がタイトル防衛。派手なコスチュームで入場する王者、薬師寺WBC5位の挑戦者スアレスはメキシカン。これまで18勝(12KO)8敗1分。ジャブ、ストレート、斜め上からの右フック。攻める姿勢で前に出るが、器用なタイプではない。薬師寺はジャブを連打。接近戦。薬師寺は細かい連打。スアレスはパンチの正確さに欠ける打ち方。左目が腫れていくスアレス。10R、連打を浴びてスアレスがダウン。座り込んだまま立てず、KO。薬師寺が初防衛に成功。丹念にジャブを使ったのが勝因。スアレスは良いジャブ、ストレートを持っていたが、ガチャガチャした攻め。「WBC5位」にしては残念な選手だった。)

薬師寺保栄 11R TKO 辺丁一
WBC世界バンタム級タイトル戦、1994年)

(ダウンシーン)
1R:左フックで辺がダウン
3R:右ストレートで辺がダウン
10R:左フックで辺がダウン
11R:右ストレート、連打で2度、辺がダウン
(感想:薬師寺がタイトル防衛。リングサイドで辰吉丈一郎が観戦。「WBC2位」として王座奪回を目指す辺と再戦。辺はチャレンジャーということで攻める姿勢。1R、ジャブで後退した辺が左フックでダウン。3R、今度は右ストレートでダウン。辺はオーソドックスにチェンジして前進。薬師寺はディフェンスしながらコンビネーション(ジャブ、ストレート、左ボディ)。5R、辺は連打するが薬師寺は逆に挑発。接近戦では辺がパンチを当てる巧さを見せる。10R、左フックで辺がダウン。11R、二度のダウン。辺のセコンドが棄権を申し入れて試合終了。どうやら1Rのダウンが効いたらしい。ディフェンスしながら手堅いボクシングをするのが辺のパターンだが、攻めたところを打たれて焦ったようだ。辺はこれで引退。)

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