「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「辰吉を破ったバンタム級」薬師寺保栄③

WBC世界バンタム級王者。世界防衛戦。「vs. クアテモク・ゴメス」、「vs. ウェイン・マッカラー」「呉張均 vs. 新田勝世(東洋太平洋バンタム級タイトル戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

薬師寺保栄 12R 判定 クアテモク・ゴメス
WBC世界バンタム級タイトル戦、1995年)

(感想:薬師寺がタイトル防衛。辰吉丈一郎との日本ボクシングの歴史に残る大一番に勝利した薬師寺。これまで23勝(16KO)2敗1分。白いコスチュームで入場し、リング上でダンス。WBC9位のゴメスは32勝(24KO)3敗のメキシカン。身長差がある二人。背が高い薬師寺は距離を取ってジャブ、右ストレート、左フック。ゴメスはパワーを込めてジャブ、思い切りのいい右ストレート、左右フック、ボディ攻撃。攻めるゴメスだが、パンチの振りが大きく、攻撃のリズムもあまりよくないためディフェンスされる。薬師寺のジャブが効果的。判定は2-0。ゴメスはジャブが正確でボディ打ちが巧くパワフルだったが、やはり攻めが雑。コンビネーションを使えば勝っていたかもしれない。)

ウェイン・マッカラー 12R 判定 薬師寺保栄
WBC世界バンタム級タイトル戦、1995年)

(感想:マッカラーがタイトル獲得。WBC1位のマッカラー。セコンドにはエディ・ファッチ薬師寺にはマック・クリハラ(映画『ベスト・キッド』で「ミヤギ」を演じた俳優ノリユキ・パット・モリタは彼の従兄弟らしい)がつく。共にジャブ、ストレートを基本に試合を組み立てる。1Rから打ち合い。接近してフック連打をヒットさせるマッカラー。薬師寺はジャブと左ボディフック攻撃。パンチを当てる巧さ、手数でマッカラーの方が上に見えたが、判定は意外にも2-1。マッカラーが連打とディフェンスで勝利。左フックのボディ打ちも巧みだった。薬師寺はこれで引退。シャープなジャブとディフェンスのテクニックを持つ良い選手だった。)
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新田勝世 7R TKO 呉張均
東洋太平洋バンタム級タイトル戦、1996年)

(ダウンシーン)
7R:連打で呉がスタンディングダウン
(感想:新田がタイトル獲得。新田は東洋9位。これまで21勝(16KO)8敗2分。日本フライ級王座、日本バンタム級王座に挑戦したが敗北。まだ王座を獲ったことがない、という状況。王者の呉は33勝(14KO)6敗4分。畑中清詞、ビクトル・ラバナレスと対戦した経験があるタフな男。ワンツー、フック連打で攻める新田。呉はジャブ、フックで応戦。7R、戦意喪失気味の呉がスタンディングカウントを聞く。セコンドからタオルが投入されて試合終了。最後はスッキリしない結末だったが、新田がねちっこい連打で勝利。呉は相手のしつこさにウンザリしたのだろう。新田はパンチの打ち方も良かった。後、新田はこの王座の初防衛戦で敗れて引退。王者としては活躍できなかったが、大きなベルトを獲れてよかったのでは?)

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