「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「日本のジムに所属」グレート金山(李東春)

韓国バンタム級、日本バンタム級王者。二度世界挑戦したタフ男。日本タイトル戦「vs. 山岡正規」「vs. 伊波健一」「vs. 岩佐智彦」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

グレート金山 10R KO 山岡正規
(日本バンタム級タイトル戦、1992年)

(ダウンシーン)
10R:左ボディフックで山岡がダウン
(感想:金山がタイトル獲得。王者の山岡はこれまで11勝(8KO)1敗1分。挑戦者の金山は経験豊富な韓国人。J・バンタム級カオサイ・ギャラクシーWBA)、エリー・ピカル(IBF)の世界タイトルに挑戦したこともある。共にガードを上げてジャブ。山岡が速いワンツー、左フック。金山は右ストレート、フック、ボディ打ち、右アッパー。接近戦。互いに強いパンチを打ち合い、一歩も譲らない展開。10R、金山がラッシュ。左ボディフックで山岡がダウン。うずくまったまま立てず、KO。一進一退の白熱した試合。共に正確なジャブを飛ばし、激しく打ち合った。判定まで行っていたら結果はどうなっていただろうか? 最後は金山がパワーとタフネスで押し切った。打ち合ってはいけない相手だったが、山岡には王者の意地があったのだろう。)

グレート金山 10R 判定 伊波健一
(日本バンタム級タイトル戦、1992年)

(感想:金山がタイトル防衛。王者の金山はこれまで38勝(22KO)8敗2分。日本8位の挑戦者、伊波は5勝(2KO)2分で無敗。大きなキャリアの差がある試合。WBA世界J・ライト級王座戦ヘナロ・エルナンデス vs. 竹田益朗)の前座カード。リングサイドでガッツ石松平仲明信が観戦。なかなか良いパンチを打つ伊波。ジャブを連打して、速いワンツー、接近して左右フック。金山はいつものようにジャブ、フック。伊波は左ボディ打ちも巧く、右ストレートからの左フックといったコンビネーションを使う。しかしながら、中盤以降は右フックと左ボディ打ちで金山が優勢。判定は2-1。伊波は良い選手だったが、パワーとタフネスで金山が上回った。) 

グレート金山 5R KO 岩佐智彦
(日本バンタム級タイトル戦、1994年)

(ダウンシーン)
4R:左フックで岩佐がスタンディングダウン、右フックでダウン。
5R:左フックで岩佐がスタンディングダウン、左フックでダウン。
(感想:金山がタイトル防衛。挑戦者の岩佐は金山よりも背が高い選手で、これまで無敗。ジャブを連打して右ストレート、左フック。金山はブロックしながら前進し、右ストレート、ボディ攻撃。2R、金山の右強打がヒット。接近戦では金山がパワーで優勢。4R、5Rのダウン。最後のダウンは倒れると同時にレフェリーが試合を止めたほど強烈なものだった。金山が狙い澄ました強打で圧勝。岩佐はジャブは悪くはなかったが、パンチ自体が軽く、金山の前進を止めることはできなかった。順調に王座を防衛し続けてきた金山だが、翌年、試合のダメージで死去。三度目の世界挑戦は叶わなかった。)

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