「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「パワフルな左フック」吉野弘幸③ 

日本ウェルター級、S・ウェルター級、東洋太平洋ウェルター級王者。安定した強さ。「vs. アルシー・ガルシア」「vs. 金並英男」「vs. 川端龍博(再戦)」「vs. 佐藤仁徳」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

吉野弘幸 4R TKO アルシー・ガルシア
ウェルター級戦、1989年)

(ダウンシーン)
1R:左フック、左フックで2度、ガルシアがダウン
4R:左フックでガルシアがスタンディングダウン
(感想:日本王者の吉野がノンタイトル戦。ガルシアはフィリピンのウェルター級5位。これまで18勝(7KO)5敗2分。非常に個性的なガルシア。1R開始から大振りの右フック。吉野もそれに合わせて大振りの左フック(似た者同士?)。左フックで二度ガルシアがダウン。その後はガルシアが粘る。吉野はジャブ、ストレート、左フック。時々ラッシュ。4R、左フックでガルシアがスタンディングダウン。フラついており、レフェリーにストップされた。ガルシアはハッキリ言って「ヘタな選手」。しかし、個性的。いろんな選手がいるのがボクシング界の面白いところ。)

吉野弘幸 5R TKO 金並英男
(日本ウェルター級タイトル戦、1990年)

(ダウンシーン)
3R:左フックで金並がダウン
4R:右ストレートで金並がダウン
5R:連打で金並がダウン
(感想:吉野がタイトル防衛。吉野はこれまで16勝(13KO)3敗1分。日本1位の金並は8勝(5KO)7敗2分。左のガードを下げた構えからジャブを打つ金並。吉野はパワーを込めてジャブ、右ストレート、フック。力んでいるためか、大きなパンチを空振りするシーンも。ジャブ以外のパンチがあまり出ない金並。3R、連打からの左フックで金並がダウン。4Rには右ストレートでダウン。5R、連打でダウン。立ったが、コーナー付近で連打を浴びてレフェリーストップ。吉野が攻める姿勢とパワーで圧勝。金並は右のパンチが少なかった。コブシを痛めていたのだろうか?)

吉野弘幸 1R KO 川端龍博
(日本ウェルター級タイトル戦、1991年)

(ダウンシーン)
1R:左フック、左フックで2度、川端がダウン
(感想:吉野がタイトル防衛。再戦。初戦は吉野のKO勝ち。これまで17勝(14KO)3敗1分の吉野。日本1位の川端は9勝(5KO)7敗。これが吉野への二度目の挑戦。前回とは違って積極的に攻める川端。手数が多く、左フックからのストレートなどのコンビネーションを使う。しかし、アッパー気味の左フックが効いてしまい二度のダウン。最後は立とうとしたが立てず、カウントアウト。強そうなパンチを打っていた川端だが、あっけなく敗北。この頃の吉野は強かった。)

吉野弘幸 4R TKO 佐藤仁徳
(日本ウェルター級タイトル戦、1992年)

(ダウンシーン)
4R:連打で佐藤がスタンディングダウン
(感想:吉野がタイトル防衛。当時の日本ウェルター級最強を決める一戦。吉野はいつものように左フックを中心とした連打。サウスポーの佐藤は動きが固い。4R、左フックでグラついた佐藤が連打されてスタンディングダウン。さらに連打でレフェリーストップされた。吉野が意外なほどの圧勝。佐藤はこれまで11戦全勝(11KO)だったが、やや動きが固く、映像ではそんなにパワーがある選手には見えなかった。もっとリズミカルにジャブを打って欲しかったところ。)

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