「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「パワフルな左フック」吉野弘幸④

日本ウェルター級、S・ウェルター級、東洋太平洋ウェルター級王者。世界を目指す戦い。「vs. 宅間健夫」「vs. ファン・マルチン・コッジ(WBA戦)」「vs. 朴政吾(東洋戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

吉野弘幸 8R TKO 宅間健夫
(日本ウェルター級タイトル戦、1992年)

(ダウンシーン)
5R:左フックで宅間がダウン
6R:連打で宅間がスタンディングダウン
(感想:吉野がタイトル防衛。日本ウェルター級4位の宅間はサウスポー。これまで9勝(3KO)7敗1分。吉野は23勝(17KO)4敗1分。宅間が吉野の強打を警戒しながらフットワークで距離を取ってジャブ、左ストレート。吉野は速いジャブ、ストレート、そして左フックを強振。接近戦では吉野がボディ打ちなどで優勢。5R、左フックで宅間がダウン。6R、宅間がスタンディングカウントを聞く。粘る宅間は時折左ストレートをヒットさせる。8R、左フックで宅間がグラつく。セコンドからタオルが投入されて試合終了。結果は妥当なところ。吉野が得意の左フックで勝利。日本ウェルター級王座の防衛記録を更新(14連続防衛)。ただ、しきりに吉野が前髪を触っていたのが気になった。それほど長い髪ではなかったが、触るのがクセになっていたのだろう。触った時に攻撃されていたのはマイナス。)

ファン・マルチン・コッジ 5R KO 吉野弘幸
WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1993年)

(ダウンシーン)
5R:左ストレート、右フック、左ストレートで3度、吉野がダウン
(感想:コッジがタイトル防衛。吉野が階級を下げて「WBA世界J・ウェルター級7位」として平仲との試合で日本でもおなじみのサウスポー、コッジに挑戦。コッジにとってはモーリス・イーストから取り戻したタイトルの防衛戦でもある。共にパンチ力で売っている選手だが「パンチの質」に違いが。コッジが硬そうなパンチ、独特の打ち方で優勢。サウスポーが得意とする左ボディアッパーなどで吉野は滅多打ちにされてKO負け。吉野は打った後のバランスがよくなかったように見えた。)

朴政吾 8R TKO 吉野弘幸
東洋太平洋ウェルター級タイトル戦、1993年)

(ダウンシーン)
7R:右ストレートで吉野がダウン
(感想:朴がタイトル防衛。ランク1位の吉野が東洋太平洋王座に挑戦。朴は尾崎富士雄がこの王座を持っていた時に挑戦したことがあり(KO負け)、日本でも知られている選手。ガードを上げてジャブ、右ストレート。接近戦では互いにフック攻撃、ボディ打ち。吉野の左フックがヒットするシーンもあるが(3R、6R、など)、タフな朴はひるまず前進。朴のフック連打を浴びる吉野。7R、右ストレートでダウン。立ったが、かなりのダメージ。8R、ロープ際で連打を食ってレフェリーストップ。振りの大きい吉野のパンチを食いながらも朴がタフネスと連打で勝利。なかなか強かった朴だが、アイク・クォーティの持つWBA世界ウェルター級王座への挑戦は惨敗。尾崎と同様、WBA王座獲得ならず。)

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