「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「剛腕で世界王座奪取」浜田剛史③

WBC世界J・ウェルター級王者。一級品ボクサーとの世界タイトル戦「vs. レネ・アルレドンド(初戦)」「vs. ロニー・シールズ」「vs. アルレドンド(再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

浜田剛史 1R KO レネ・アルレドンド
WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
1R:連打でアルレドンドがダウン
(感想:浜田がタイトル獲得。いきなりラッシュをかける浜田。アルレドンドは長いリーチを器用に使うタイプであり、距離が開くとアルレドンドが有利になるため、浜田は接近して連打。浜田の勢いを止められないアルレドンド。1R終了間際、右フックが効いたアルレドンドに浜田が一気に連打。アルレドンド失神。豪快なKO劇。ボクシングが恐ろしいのは「容赦無しにパンチが打ち込まれる」ところ。半失神状態の相手に「何もそこまで」と思うぐらいの猛打をぶち込んだ浜田は実に「ヤバイ奴」だ。)

浜田剛史 12R 判定 ロニー・シールズ
WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1986年)

(感想:浜田がタイトル防衛。これまで20勝(19KO)1敗1ノーコンテストの浜田。実力者の挑戦を受ける。WBC4位のシールズはスラリとした体型から繰り出すジャブ、ストレートが武器のボクサータイプで25勝(19KO)4敗。ボクシングの本場アメリカから来た黒人選手。レフェリーは「ジョー・フレージャー vs. モハメド・アリ」の第一戦を裁いたことであまりにも有名なアーサー・マーカンテ。1R開始。共に速いジャブ。浜田は攻める姿勢で右フックからの左ストレートなどのコンビネーション。シールズは速いワンツー、左フック。ディフェンスしながらジャブ、右でカウンターを取ろうとするシールズだが、自分からはあまり攻めていかない。10R、浜田の強烈な左ストレートがヒット。最終ラウンド終了時、シールズは両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は2-1。浜田の攻める姿勢が評価されたと思われる。惜しかったシールズ。実力は一級品ながら、倒しに行くような攻めをしなかった。プロボクシングは巧さを競い合うアマチュアとは違う。)

レネ・アルレドンド 6R TKO 浜田剛史
WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1987年)

(感想:アルレドンドが王座奪回。再戦。レフェリーは世界的なジョー・コルテス。WBC1位として王座奪回を目指すアルレドンド。1Rから両者とも気合いが入った感じ。突進する浜田にアルレドンドは左フックで応戦。アルレドンドは長いジャブ、ストレートで距離を取り、フックで痛めつけ、相手を懐に入れさせない。浜田は前進するが打たれるばかり。3Rに出血した浜田。さらに連打を浴びて6Rにレフェリーストップ。前回と同じ手は食わなかったアルレドンド。浜田をよく研究したと思われる。これが最後の試合となった浜田。拳が万全だったらもっと活躍できた、という。フリオ・セサール・チャベスヘクター・カマチョといった有名選手との対戦が実現しなかったのが非常に残念。)

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