「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「ディフェンスが巧いサウスポー」松本好二①

日本フェザー級王座(三度)、東洋太平洋フェザー級王座を獲得。「vs. 渡辺司(初戦・再戦:日本フェザー級王座戦)」「vs. ロニー・キント」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

松本弘司 8R 引分 渡辺司
(A級トーナメント・フェザー級決勝、1990年)

(感想:松本がトーナメント優勝。日本フェザー級1位の渡辺。これまで11勝(8KO)1敗2分。2位の松本はサウスポーで7勝(2KO)1敗。渡辺は力を込めてジャブ、右ストレート。松本はジャブ、左ストレート、右フック、ボディ打ち。渡辺のパンチはパワーがありそうだが、ディフェンスされて当たらない。松本は連打からの左ストレートを時折ヒットさせる。判定は引き分け。A級トーナメントの規定により、さらにもう1R行われ、松本が勝利。ファイターとサウスポーの試合によくあるパターン。ファイターがパワーを込めて一生懸命攻めてもかわされて、サウスポーが軽い連打でポイントを持っていく。渡辺はパワーはあったが、攻め方が真っ直ぐ過ぎた感じがした。)

松本弘司 7R KO 渡辺司
(日本フェザー級王座決定戦、1991年)

(ダウンシーン)
7R:右フックで渡辺がダウン
(感想:松本がタイトル獲得。再戦。日本1位の松本。2位の渡辺。松本はガードを上げてジャブ、左ストレート、右フック。渡辺はフットワークとジャブ、そして右ストレート、左フック。共にストレート狙い。良いストレートを打つ渡辺だがディフェンスされ、松本が左ストレート、左ボディ打ちで優勢。7R、左ストレートからの右フックで渡辺がダウン。ダメージ深く、セコンドからタオルが投入されて試合終了。パンチ力はもう一つ、と言われることが多い松本だがやはりプロボクサー。ダウンを奪ったパンチは実に強烈だった。渡辺は悪くはなかったが、ディフェンスのテクニックに差があった。)

松本好二 7R KO ロニー・キント
フェザー級戦、1991年)

(ダウンシーン)
3R:左ボディフックでキントがダウン
4R:右フックでキントがダウン
7R:右ボディフックでキントがダウン
(感想:浅川誠二に日本フェザー級王座を奪われた松本の再起戦。日本3位の松本。キントはフィリピンの選手でこれまで10勝(5KO)6敗。八方破れなスタイルのキント。狙うような構えで大きな左右フック。迫力はあるが、バランスがよくない印象。しかも頻繁にサウスポーにスイッチ。接近戦での打ち合い。ブロックしながら執拗にボディを攻撃する松本。次第にボディが効いてきたキントは3Rに左ボディでダウン。4R、ボディを打たれた後の右フックでダウン。7R、右ボディでダウン。立ったが、戦意喪失。カウントアウト。大振りなキントは隙も大きかった。)

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