「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「正確な左と連打」新井田豊

WBA世界ミニマム級王者。小柄ながら左が巧みだった最軽量級。「vs. エリベルト・ゲホン(初戦・再戦)」。「デニス・ローレンテ vs. 長嶋建吾稲田千賢(初戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

新井田豊 10R 負傷判定 エリベルト・ゲホン
WBA世界ミニマム級タイトル戦、2005年)

(感想:新井田がタイトル防衛。王者の新井田はこれまで18勝(8KO)1敗3分。WBA2位のゲホンはフィリピンの選手で21勝(13KO)1分。リングアナはジミー・レノン・ジュニア。TV解説は浜田剛史飯田覚士、ゲストに速水もこみち。ゲホンが左のガードを下げ、一発を狙うかのような姿勢でジャブ、右ストレート、速いワンツー。新井田はジャブを使いながら接近してフック連打。互いにブロックでディフェンス。ボディを攻める新井田、カウンターを狙うゲホン、といった展開。10R、バッティングでドクターチェック。負傷判定を取り、2-1で新井田。互いに相手の攻撃をブロックし、ダウンだけではなく、どちらかがピンチになるシーンも無かった試合。ゲホンは長いジャブ、右ストレートが良かった。もっと積極的に攻めていたら勝てたかもしれない。)

新井田豊 12R 判定 エリベルト・ゲホン
WBA世界ミニマム級タイトル戦、2007年)

(感想:新井田がタイトル防衛。WBA1位ゲホンと再戦。リングサイドでWBC王者イーグルが観戦。基本的には前回と同じ。新井田がジャブ、接近してフック連打。ゲホンは長いジャブ、右ストレートでカウンター狙い。ゲホンの長いパンチ、振りの大きい左フックは迫力はあるが、空振りしたり、ブロックされたり。4R、新井田がフックをヒットさせる。相手をよく研究したか、新井田がジャブ、左フックをヒットさせ、接近戦では連打で優勢に。判定は3-0。新井田が左のパンチと連打で勝利。ゲホンには振りの大きい攻撃には隙があり、接近戦はあまり巧くない、といった欠点があった。新井田は8度目の防衛戦でローマン・ゴンサレスに敗北し、王座陥落。一発のパワーには欠けていたが、左の使い方、ディフェンスが巧い選手だった。)
-----------------
長嶋建吾 10R 引分 デニス・ローレンテ
(ライト級戦、2004年)

(ダウンシーン)
6R:連打で長嶋がダウン
(感想:WBCライト級3位の長嶋はこれまで25勝(14KO)2敗1分。東洋太平洋スーパーフェザー級王座、日本スーパーフェザー級王座を獲得しているが、WBC世界スーパーフェザー級王座決定戦でシリモンコン・シンワンチャーの強打に敗北。東洋太平洋ライト級王者ローレンテはフィリピンの選手で、19勝(11KO)2敗3分。ノンタイトルで行われた試合。共にサウスポー。ジャブ、左ストレート、右フックを使う似たタイプ。ジャブを使って攻める長嶋だが、ローレンテが左ストレートでカウンターを狙う構えのためやりにくそう。6R、連打で長嶋がダウン(レフェリーはカウントを取らなかった)。接近戦では共にフック連打、ボディ打ち。互いに決定打が無いまま10R終了。引き分け。映像ではローレンテの左ストレートが効果的に見えた。長嶋にもっとパワーがあれば結果も違っていただろうが、同じようなタイプで共に一発のパワーに欠けた。)

デニス・ローレンテ 12R 判定 稲田千賢
東洋太平洋ライト級タイトル戦、2004年)

(感想:ローレンテがタイトル防衛。9位の稲田はこれまで15勝(11KO)1敗。トリッキーな動きから左をよく出す。ローレンテは得意の左ストレートを突き刺すように打っていく。互いに長いパンチを使うが、ディフェンスし合ってクリーンヒットは少な目の印象。決定打を欠き、もみ合うような展開のまま12R終了。判定は2-0。微妙な試合。手数は共に多かったが。再戦では稲田が2-1で勝利して王者に。ローレンテは後、湯場忠志に勝利して東洋太平洋スーパーウェルター級王座獲得。稲田は王座を防衛し続け、ホセ・アルマンドサンタクルスとのWBC世界ライト級暫定王座決定戦に挑んだが敗北。それがラストファイトとなった。)

この続きはcodocで購入
----------------------------- A8 net広告