「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「右強打のロシア人」ユーリ・アルバチャコフ①

WBC世界フライ級王者。世界王者になる前の試合「vs. アラン田中」「vs. オングラード・ベイゴ」「vs. フスト・スニガ」「vs. ローランド・ボホール」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

チャコフ・ユーリ 3R KO アラン田中
(J・バンタム級戦、1990年)

(ダウンシーン)
3R:連打でアランが2度、スタンディングダウン
(感想:ソ連からやってきたユーリ。アマチュアで活躍。これがプロデビュー戦。アラン田中はフィリピンの選手。テレビ画面には「7勝7敗3分、日本J・フェザー級5位」とあるが、両者に体格差はあまり感じられない。サウスポーのアランは右ジャブ、伸びのある左ストレート、思い切った振りの右フック。ユーリはややアップライトな姿勢でフットワーク、ジャブ、ワンツー。左ストレートで攻めるアランだが、ユーリはディフェンスして右でカウンターを取る。2R、ユーリが左フックからの右ストレートなどの連打で優勢。3R、連打でアランがスタンディングカウントを聞く。再び連打でスタンディングダウン。セコンドからタオル投入で試合終了。ユーリが回転の速い連打で勝利。ディフェンス、得意の右など、後の活躍で見せる攻防をデビュー戦で披露。)

チャコフ・ユーリ 1R KO オングラード・ベイゴ
(フライ級戦、1990年)

(ダウンシーン)
1R:左ボディでベイゴがスタンディングダウン
(感想:ユーリはプロ入り後2連勝(2KO)。ベイゴはフィリピンのサウスポーで15勝3敗。ユーリが速いジャブ、右ストレート。ベイゴは左ストレート、振り回すようなフック。ユーリが左ボディ打ち。脇腹を押さえたままベイゴは戦意喪失。試合終了。ボディ一撃でユーリが勝利。ベイゴの粗い攻撃は隙も大きかった。)

チャコフ・ユーリ 5R TKO フスト・スニガ
(フライ級戦、1990年)

(ダウンシーン)
3R:ワンツーでスニガがダウン
(感想:スニガはサウスポーのメキシカン。左ストレート、右フックは良いが、ジャブが少ない。ユーリはいつものようにジャブ連打、ワンツー。スニガの攻撃をバックステップでかわす。3R、速いワンツーでスニガがダウン。5R、スニガの負傷により試合ストップ。スニガは時折フックをヒットさせたり、「打ってこい」とユーリを挑発して気の強いところを見せたりしたが、ジャブが少なく、空振りが多かった。) 

チャコフ・ユーリ 2R KO ローランド・ボホール
(フライ級戦、1990年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートでボホールがダウン
(感想:ボホールは元IBF世界フライ級王者。サウスポースタイルから繰り出す思い切りのいいパンチが武器。足でリズムを取るユーリ。速いジャブ。ボホールは右ジャブ、左ストレート、大きく振るう右フック。2R、攻めるボホールだが、右ストレートのカウンターでダウン。大の字に倒れたままKO。ユーリが後に世界を獲る右で痛烈なKO勝ち。本来ボホールは2Rで倒されるような選手ではないが、フィニッシュの右は実にタイミングが良い、キレのあるパンチだった。)

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