「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「南アフリカで世界獲得」オルズベック・ナザロフ⑤

WBA世界ライト級王者。キルギス出身。フランスに移籍し、世界王座防衛戦「vs. リーバンダー・ジョンソン」「vs. オスカー・ロペス」「vs. ジャン・バチスト・メンディ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

オルズベック・ナザロフ 7R TKO リーバンダー・ジョンソン
WBA世界ライト級タイトル戦、1997年)

(ダウンシーン)
3R:左ストレートでジョンソンがダウン
6R:左フック、連打で2度、ジョンソンがダウン
7R:連打でジョンソンがダウン
(感想:ナザロフがタイトル防衛。マイアミで行われた試合。日本を離れ、フランスに移籍したナザロフ(彼のファンには残念なことではあるが、正直なところ、日本で外国人であるナザロフが世界王座を防衛してもあまり日本人にはウケない)。挑戦者ジョンソンはマーク・ブリーランドのような鋭く伸びるジャブ・ストレートを使う、世界レベルの選手。これまで東洋のマイナーな選手を相手にすることが多かったナザロフは苦戦するに違いない。ところが1Rからナザロフが仕掛け、パワーとディフェンスでシャープなジョンソンを打ちのめす。ナザロフの圧勝。どこの国で試合をしても「強打」と「サウスポーのテクニック」で勝つ逞しさを見せた。)

オルズベック・ナザロフ 4R KO オスカー・ロペス
(ライト級8回戦、1997年)

(感想:世界王者ナザロフのノンタイトル戦。これまで24戦全勝(18KO)のナザロフ。ロペスはアルゼンチンの選手で30勝(15KO)7敗1分。ナザロフの強打を警戒しているのか、ロペスはフットワークで距離を取ってジャブ。右ストレートからの左フックといった良いコンビネーションを持っているが、腰が引けた受け身の姿勢で、慌ててクリンチするシーンも。ナザロフはディフェンスしながら距離を詰めて左ストレート、連打。そして問題の4R。ロペスがナザロフの右手をホールド。ナザロフが左でロペスの後頭部に一撃。うつぶせに倒れたロペスはそのままカウントアウトされた。世界王者がラビットパンチで勝利。試合に勝って喜ぶナザロフ(そんな勝ち方で嬉しいのか?)。反則負けでなくてよかった、という安堵の喜びだったのかもしれない。)

ジャン・バチスト・メンディ 12R 判定 オルズベック・ナザロフ
WBA世界ライト級タイトル戦、1998年)

(感想:メンディがタイトル獲得。フランスで行われた試合。元WBC世界ライト級王者の黒人選手メンディ。カリ・ライルーのWBA世界J・ウェルター級王座に挑戦して失敗(判定負け)。その復帰戦でナザロフに挑戦。ナザロフはこれまで全勝。サウスポー同士の一戦。メンディはフットワークとジャブを使いながら伸びる左ストレート。強打で前に出るナザロフは左でボディ攻撃。メンディはブロックなどで打ち合いを避けながらジャブ、ストレート。判定は3-0。ナザロフのパンチにはキレがあり、動きも悪くはなかった。メンディが伸びるパンチとディフェンスで逃げ切った。初黒星を喫したナザロフはこれで引退。最後まで「強い選手」というイメージを残してリングを去った。) 

この続きはcodocで購入
----------------------------- A8 net広告