「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速乃闘拳」亀田興毅③

三階級制覇王者。二階級制覇、そして三階級制覇。「vs. 内藤大助WBC世界フライ級戦)」「vs. セシリオ・サントス」「vs. アレクサンデル・ムニョスWBA世界バンタム級戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

亀田興毅 12R 判定 内藤大助
WBC世界フライ級タイトル戦、2009年)

(感想:亀田が二階級制覇。注目の一番。共にTBSがバックアップしてきた選手。リングサイドには赤井英和、くりぃむ上田、といった人たち。内藤はこれまで35勝(22KO)2敗3分。ポンサクレックを破って王者に。初防衛戦では亀田の弟・大毅に勝利。亀田は21戦全勝(14KO)でWBC3位。サウスポーの亀田、オーソドックスの内藤。スタイルに違いはあるが共にジャブ、ストレート。亀田は右フック、内藤は接近して左右フック連打。2R、亀田の左ストレートがカウンターでヒットし、内藤が鼻から出血。その後も力強い右ストレートで前進する内藤だが、亀田はブロックしながら左ストレートでカウンター。判定は3-0。亀田がカウンターで勝利。内藤は不器用な選手。真っ直ぐ攻めてはカウンターを食うパターンを繰り返した。試合後、亀田の顔は試合前とあまり変わらず。内藤は鼻が大きく腫れていた。)

亀田興毅 4R KO セシリオ・サントス
(スーパーフライ級戦、2010年)

(ダウンシーン)
2R:左ボディでサントスがダウン
4R:左ボディでサントスがダウン
(感想:ポンサクレックに敗れてWBC世界フライ級王座を失った亀田。これが再起戦。亀田はこれまで22勝(14KO)1敗。メキシコのサントスは25勝(14KO)14敗3分。IBAバンタム級王座を獲得したことがあるが、ウィラポンWBC世界バンタム級王座、フェルナンド・モンティエル(後、日本で長谷川穂積をKO)のWBO世界スーパーフライ級王座への挑戦は敗北、ディミトリー・キリロフのIBF世界スーパーフライ級王座への挑戦は引き分けに終わっている中堅どころ。ブロックしながら正確にジャブ、右ストレートを当てようとするサントスだが、動きは速くない。亀田は距離を取りながら左ストレート、右フックで相手の隙を突く。2R、左ボディでサントスが間を置いてしゃがみ込むダウン。ボディを攻める亀田。4R、左右ボディフック連打からの左ボディでサントスがダウン、KO。しぶといサントスをボディで倒した亀田。タフな相手を倒す効果的な攻撃を見せた。)

亀田興毅 12R 判定 アレクサンデル・ムニョス
WBA世界バンタム級王座決定戦、2010年)

(ダウンシーン)
12R:右フックでムニョスがダウン
(感想:亀田が三階級制覇。WBA2位の亀田はこれまで23勝(15KO)1敗。5位のムニョスは35勝(27KO)3敗で、日本でもおなじみのベネズエラ人。長いパンチが武器のハードパンチャーではあるが、強盗に襲われてブランクを作ってしまうなど不運なところもある選手。ジャブ、右ストレート、振りの大きい左フックで相手にプレッシャーをかけるムニョス。亀田はブロック&左カウンター。ムニョスはセレス小林をKOした時と比べるとパンチのキレに欠ける。亀田が左カウンター、右フックでポイントを重ねる。6R、クリンチ中にムニョスが「コツン」とラビットパンチを放って減点。ガードの間を捉えるジャブ、右ストレートを時折入れるムニョスだが(8R、10Rほか)、パンチを打ち終わった後に隙があり、カウンターされて劣勢。12R、左フックからの右フックでムニョスがダウン。判定は大差の3-0。亀田が「日本人キラー」に勝利。日本人初の三階級制覇。パンチのキレで勝負がついた。)

この続きはcodocで購入
----------------------------- A8 net広告