「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速乃弁慶」亀田大毅④

WBA世界フライ級、IBF世界スーパーフライ級王者。二階級制覇を狙ったWBA戦「vs. テーパリット」、ノンタイトル戦「vs. ジェームス・モコギンタ」、「vs. ファウスティーノ・クプル」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

テーパリット・ゴーキャットジム 12R 判定 亀田大毅
WBA世界スーパーフライ級タイトル戦、2011年)

(感想:テーパリットがタイトル防衛。フライ級王座を返上して二階級制覇を狙う亀田。WBA1位で、これまで22勝(14KO)2敗。王者のテーパリットは元々は「暫定王者」。正規王者の清水智信の王座が「休養王座」扱いになったため、正規王者に昇格した経緯がある。亀田が左を下げた構えからジャブ、左フック。テーパリットはジャブからの右ストレート、右フック。接近戦では亀田は左フック、テーパリットは左右フック。互いにボディ攻撃。一発ずつ強打するスタイルが基本の亀田だが、ワンツーからの左フックといったコンビネーションも使う。打撃戦が続く。12R終了。共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は3-0。ジャッジの一人は「119-110」の大差をつけた。互いによく打ち合ったタフな試合。亀田の強打もよくヒットしていた。実力的にはそんなに大きな差があったようには見えなかったが、パンチを当てる器用さはテーパリットがやや上だったか。互角の場合は世界王者がポイントを取る、というボクシング界の伝統も「119-110」になった原因と思われる。)

亀田大毅 10R 判定 ジェームス・モコギンタ
バンタム級戦、2012年)

(感想:二階級制覇を狙う亀田。これまで25勝(16KO)3敗。スーパーフライ級でWBA2位、WBC4位にランクされている。モコギンタはインドネシアフェザー級王者。24勝(12KO)8敗2分。スリムな体型で坊主頭。フットワーク&ジャブの亀田。モコギンタはジャブで前進。接近戦では亀田がワンツーからの左ボディ打ちなどのコンビネーション(4R、7Rほか)、モコギンタはキレのある右アッパー、左フックを見せる。共に良いジャブ。サウスポーにスイッチするモコギンタだが、あまり意味無し。8R、亀田の連打でモコギンタのマウスピースが吹っ飛ぶ。判定は3-0。慎重なところを見せた亀田。ブロックしながらジャブ、左ボディで勝利。どうやらこの試合ではディフェンスとコンビネーションを試したかったようだ(違う?)。なかなかシャープな良いパンチを打っていたモコギンタ。後にWBAWBCのアジア王座を獲得。)

亀田大毅 6R KO ファウスティーノ・クプル
バンタム級戦、2013年)

(ダウンシーン)
6R:右ストレートでクプルがダウン
(感想:メキシコのクプル。これまで25勝(18KO)8敗1分。北米フライ級王座を獲得したことがある選手だが、直前の試合ではTKO負けしている。上体を忙しく動かしながらジャブ、振りが大きいフック、突き上げるような左右アッパー、と好戦的な攻めを見せるクプル。亀田は冷静にジャブ、左フック、ボディ打ち。良いパンチを打つクプルだが、亀田はブロックし、左フックをヒットさせる(3R、4Rほか)。6R、亀田の右ストレート。そして連打からの右ストレートでクプルがダウン。立てず、KO。亀田が回転の速いパンチで勝利。よく頑張っていたクプルだが、一度倒れてしまったらもう立てなかった(タフな選手によく見られるパターン)。クプルは次の試合にも敗れ、それがラストファイトとなった。)

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