「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「浪速乃弁慶」亀田大毅⑤

WBA世界フライ級、IBF世界スーパーフライ級王者。再び二階級制覇を狙う。「vs. ロドリゴ・ゲレロ(IBF王座決定戦)」、「vs. リボリオ・ソリス(WBAIBF王座統一戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

亀田大毅 12R 判定 ロドリゴ・ゲレロ
IBF世界スーパーフライ級王座決定戦、2013年)

(感想:亀田が二階級制覇。ゲレロはかつてこの王座を持っていたメキシカン。WBC米大陸バンタム級王座を獲得後、ビック・ダルチニアンの持つWBAWBC世界スーパーフライ級王座への挑戦は失敗に終わったが、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦で王座獲得。しかし、大差判定負けで初防衛に失敗、王座陥落。そして再び決定戦に出場。王座奪回なるか、といったところ。亀田がガードを下げた構えからジャブ。ゲレロはガードを上げてジリジリと距離を詰めながら右ストレート、左フック。サウスポーにスイッチするゲレロ。力強い左ストレート、右フックを振るうが、ジャブが少なく、また狙いすぎで攻撃がとぎれがち。亀田はジャブ以外のパンチが少ない。7Rあたりから手数を増やしていくゲレロ。9R、亀田が右カウンターをヒットさせ、10Rには連打、左フックを決める。判定は3-0。映像では手数が多いゲレロが勝ったようにも見えたが、亀田はローブローで減点されながらもジャッジの一人は「117-109」の大差で亀田の勝利を支持。地味な戦い方だったが、亀田がディフェンスと相手の隙を突くパンチで勝利した。この勝利により世界初の「三兄弟同時世界王者」の記録を達成(判定の瞬間、リング上では三兄弟がそろって喜びの表情を見せた)。ギネスブックに世界記録として認定された。)

リボリオ・ソリス 12R 判定 亀田大毅
WBAIBF世界スーパーフライ級王座統一戦、2013年)

(感想:元々はWBA世界スーパーフライ級暫定王者だったソリス(ベネズエラ)。正規王者だった河野公平と王座統一戦を行い、勝利。正規王者に。そしてIBF王者の亀田と注目の王座統一戦。しかし、WBA王者ソリスがウェートオーバーで王座剥奪(試合前の話では「亀田が敗れた場合、WBA王座、IBF王座は共に空位になる」ということだったが、試合後「亀田が負けても王座は保持される」とIBF立会人リンゼイ・タッカーは従来の説明を変えた。結局、あれは何だった? という気もするが「IBFルールブック」によると、あの場合は「亀田は負けても王座は保持される」というのが公式ルールらしい。ホントかな?)。試合の内容については、距離を取ってジャブ、ワンツー、フックのソリス。亀田はブロック、そしてジャブ、左フック。フックの打ち方が良いソリス。接近戦で左右フックをヒットさせる。判定は2-1。亀田の接近戦での左フックも悪くはなかったが、当てる巧さでソリスが勝利。体重の問題は試合にはあまり関係が無かった印象。勝って大喜びのソリス陣営だが、ベルトは既にボッシュートされてしまっているため、ファンにとってはシラケる光景だった。王座を維持した亀田だが、ルールのことなどで妙にモメて王座返上。そして再起戦では2-1の判定負け、引退。左目の網膜剥離が原因。手術を受けたが視力が回復しなかったという。真っ直ぐな攻め方を相手に読まれたり、動きの固さがあったりしたのは残念だったが、パワーがあり、良いコンビネーションを打つ選手だったのは確かだ。)

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