「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「親子ボクサー」寺地拳四朗①

WBC世界ライトフライ級王者。世界王座防衛戦「vs. ヒルベルト・ペドロサ」「vs. ガニガン・ロペス(再戦)」「vs. ミラン・メリンド」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

拳四朗 4R TKO ヒルベルト・ペドロサ
WBC世界ライトフライ級タイトル戦、2017年)

(ダウンシーン)
4R:右アッパー、連打で2度、ペドロサがダウン
(感想:拳四朗がタイトル防衛。京都出身の拳四朗(本名は寺地拳四朗。試合の時はリングネーム「拳四朗」を使う)。父親はあの寺地永(長身の元日本ミドル級、東洋太平洋ライトヘビー級王者。唯一の敗戦は竹原慎二にKOで喫したもの)。「拳四朗」の由来は『北斗の拳』の「ケンシロウ」。元々、ボクシングには興味がなかったらしいが、才能があった。アマで活躍し、プロ入り。連戦連勝でWBCライトフライ級ユース王座、日本ライトフライ級王座、東洋太平洋ライトフライ級王座を獲得。そして世界挑戦。メキシコのガニガン・ロペスを2-0の判定で破ってWBC世界ライトフライ級タイトル獲得。初防衛戦の相手は元王者でWBC1位のペドロ・ゲバラ(メキシコ)。またしても2-0の判定勝ちで防衛に成功。二連続で僅差の「2-0」。次の試合では強いところを見せたい、といった状況。WBC11位ペドロサはパナマの選手。WBAWBCの地域王座を獲得している実力者。共に足でリズムを取りながらジャブ。積極的なペドロサ。ワンツーで攻める。拳四朗はジャブ、ショートパンチで応戦。4R、右フックを食って後退するペドロサ。ロープ際で連打する拳四朗。左ボディからの右アッパーでペドロサがダウン。立ったが、連打で二度目のダウン。ダウンと同時にレフェリーは試合を止めた。拳四朗がディフェンスと当てるテクニックで勝利。ジャブを使いながら相手の隙を巧く突いた。ペドロサは積極的ではあったが、そこまで。後、ペドロサは連敗が続いたがWBC インター・シルバー王座(フライ級)獲得。しかし、世界王座には手が届かなかった。)

拳四朗 2R KO ガニガン・ロペス
WBC世界ライトフライ級タイトル戦、2018年)

(ダウンシーン)
2R:右ボディストレートでロペスがダウン
(感想:拳四朗がタイトル防衛。三度目の防衛戦。相手は前王者ロペス。サウスポーのロペスが右ジャブ、左ストレート。拳四朗は距離を取りながらジャブ。2R、拳四朗が右ストレート、ロペスが右フックを見せる。そして拳四朗の右ボディストレート。ロペスがダウン。ヒザを着いたままカウントアウト。唐突なタイミングのKOで拳四朗が防衛。その瞬間まではKOで決まる雰囲気は無かった。拳四朗は実に老獪。相手の動きを冷静に見て、得意のパンチを巧く当てる。ロペスはパワフルなパンチを持っていたが、ペドロサと同様、拳四朗のディフェンスを崩すことはできなかった。その後、ロペスはWBAの地域王座を獲得しているが、KO負けも数度。世界王者に返り咲くのは難しそうな状況。)

拳四朗 7R TKO ミラン・メリンド
WBC世界ライトフライ級タイトル戦、2018年)

(感想:拳四朗がタイトル防衛。四度目の防衛戦。フィリピンのメリンドは元IBF世界ライトフライ級王者。八重樫東をKOしたり、WBA王者の田口良一と王座統一戦を行って判定負けを喫したりしたことで日本でも有名。フットワークで距離を取ってジャブを連打する拳四朗。メリンドは攻めようとするがジャブで先手を取られて、攻撃が単発に。拳四朗が右でカウンターを取り、左ボディ打ち。7R、メリンドの左目のキズが悪化してTKO。スッキリした結末ではなかったが、拳四朗が安定した実力で勝利。メリンドは右パンチにパワーがあったが、狙いすぎだった。)

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