「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「親子ボクサー」寺地拳四朗②

WBC世界ライトフライ級王者。老獪なテクニックで世界王座防衛戦「vs. サウル・フアレス」「vs. ジョナサン・タコニン」「vs. ランディ・ペタルコリン」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

拳四朗 12R 判定 サウル・フアレス
WBC世界ライトフライ級タイトル戦、2018年)

(感想:拳四朗がタイトル防衛。五度目の防衛戦。挑戦者はメキシコのフアレス。WBCの地域王座(ライトフライ級)を獲得したことがあるが、ワンヒン・ミナヨーティン(無敗記録を作った男)の持つWBC 世界ミニマム級王座への挑戦は判定負けに終わっている。ハイライトで見た試合。拳四朗がジャブ、右ストレート、左右フックのボディ打ちで攻める。フアレスは左右フックで応戦するが、振りが大きめで、雑な打ち方をする印象。12R終了。判定は3-0。短いハイライト映像だったため何とも言えないが、パンチを当てる巧さとディフェンスで拳四朗が上回ったのではないか? フアレスはしぶといタイプだったように見えた。)

拳四朗 4R TKO ジョナサン・タコニン
WBC世界ライトフライ級タイトル戦、2019年)

(ダウンシーン)
4R:左フックでタコニンがダウン
(感想:拳四朗がタイトル防衛。これまで15戦全勝(8KO)の拳四朗六度目の防衛戦。相手は変わった名前のタコニン。WBC1位。フィリピンのサウスポーで、28勝(22KO)3敗1分。WBCインター王座(ライトフライ級)を獲得。コンパヤック・ポープラムック、ガニガン・ロペスが王者だったときに二度、この王座に挑戦しているが、いずれも判定負け。上体でリズムを取りながら右ジャブを飛ばすタコニン。接近して左右フックでボディ攻撃。しかし、パンチの振りが大きく、その分、隙も大きい。拳四朗はいつものように距離を取ってジャブ、そして、右ストレート、左フック。接近戦。3Rにバッティングでタコニンが負傷、拳四朗が減点。4R、闇雲に前に出るタコニン。右ストレートからの左フックを食ってダウン。立ったが、タコニンの表情を見てレフェリーは試合を止めた。自分のパンチが当たる距離を作るのが巧い拳四朗。打ち合いながらも、相手の隙を巧く突いた。タコニンは強そうなフックを見せたが、隙を見せるようでは拳四朗には勝てない。)

寺地拳四朗 4R KO ランディ・ペタルコリン
WBC世界ライトフライ級タイトル戦、2019年)

(ダウンシーン)
3R:右ボディストレート、右ボディストレート、右ボディフックで3度、ペタルコリンがダウン
4R:左ボディフックでペタルコリンがダウン
(感想:寺地がタイトル防衛。リングネームを本名に変えて七度目の防衛戦。当初はIBF王者と王座統一戦を行う予定であったが、中止に。ペタルコリンは前回のタコニンと同じフィリピンのサウスポー。元WBA世界ライトフライ級暫定王者で、WBC14位。右ジャブを使いながら思い切った左ストレートを打ち込むペタルコリン。寺地は足でリズムを取りながらジャブ、右カウンター。3R、右ボディストレートでペタルコリンがダウン(映像では「ちょこん」と当たったパンチに見えた。タイミングと当たった場所が良いパンチだったようだ)。さらに右ボディストレート(強いパンチ)、右ボディフックでダウンを追加。4R、得意の左ストレートで勝負に出るペタルコリン。しかし、左ボディでダウン。ヒザを着いたままカウントアウト。寺地がボディ攻撃で圧勝。ペタルコリンは当たったら凄そうな左ストレートを打っていたが、寺地はディフェンス。効いたところを集中攻撃するなど、寺地は試合巧者なところを見せた。順調に防衛を重ねていく寺地だが、その後、つまらない事件を起こしたり、バッティングで王座を失ったり。王座を取り戻すことはできたが、統一戦など魅力的なカードをファンに提供することができるかどうか? 30歳を過ぎ、「集大成」のような試合が求められる。)

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