「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「一流のディフェンス」川島郭志② 

WBC世界J・バンタム級王者。世界王者を目指す戦い「vs. 松村謙一」「vs. 崔甲哲」「vs. ホセ・ルイス・ブエノ(WBC世界J・バンタム級タイトル戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

川島郭志 5R TKO 松村謙一
(日本J・バンタム級タイトル戦、1993年)

(ダウンシーン)
4R:右フックで松村がダウン
(感想:川島がタイトル防衛。これまで11勝(10KO)2敗1分のサウスポー、川島。日本王座の三度目の防衛戦。相手は「恐怖のハードパンチャー」カオサイ・ギャラクシーと二度に渡って激闘を繰り広げたことがある日本1位の松村(12勝(8KO)6敗1分)。世界を狙う川島としては是非とも乗り越えたい壁。川島がディフェンスしながら速いジャブ、ストレート。右フックにパワーがある。松村は意表を突くようなタイミングで右ストレート、左フック。4R終了間際、右フックで松村がダウン。5R開始早々、川島のラッシュで松村のコーナーからタオル投入。パンチのスピード&ディフェンスで川島が勝利。松村は4Rのダウンで完全に足に来ていた。これまでの試合のダメージが残っていたのではないか? 新旧交代を印象づけるような結果となり、松村はこれで引退。川島はこの試合でオルランドカニザレスがよく使っていた「首を振ってパンチをかわすテクニック」を披露。世界レベルの技を身につけていることを証明。) 

川島郭志 5R TKO 崔甲哲
(J・バンタム級戦、1993年)

(ダウンシーン)
5R:連打、右ボディフックで2度、崔がダウン
(感想:日本王者、川島のノンタイトル戦。二度のKO負けがあったが日本J・バンタム級タイトルを獲得し、世界挑戦を狙えるポジションになった川島。相手の崔は韓国フライ級2位で、これまで16勝(5KO)5敗。ジャブ、右ストレートで前に出る崔に川島は左ストレートでカウンター。打たれても前進する崔だが、4Rのボディ攻撃が効いた。5R、二度のダウン。そして連打でレフェリーストップ。世界を狙う選手として結果は妥当なところ。崔は負けたが、粘り強かった。川島の次の試合はブエノの持つ世界タイトルへの挑戦。)

川島郭志 12R 判定 ホセ・ルイス・ブエノ
WBC世界J・バンタム級タイトル戦、1994年)

(ダウンシーン)
11R:左ストレートでブエノがダウン
(感想:川島がタイトル獲得。WBC3位の川島が世界初挑戦。王者ブエノは「韓国の石の拳」文を判定で破って王座に就いたメキシカン。リズミカルにフットワークとジャブを使うタイプで、これまで24勝(17KO)3敗1分。左右のスタイルの違いはあるが、共にジャブ、ストレート、ディフェンス。テクニックで勝負する展開。どちらかが一方的になるシーンは少なく、時折、互いのストレートがヒット。終盤は川島。11R、左ストレートがカウンターで入ってブエノがダウン。判定は3-0。ジャブとディフェンス。ボクシングの基本をきっちり実行した「川島らしい試合」だった。)

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