「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「平成の三羽烏」ピューマ渡久地①

日本フライ級王者。好戦的なボクシング。デビュー初期の試合「vs. 川島郭志(東日本新人王戦)」「vs. 吉田安伸(全日本新人王戦)」「vs. 前田武士」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

ピューマ渡久地 6R KO 川島郭志
(第45回東日本フライ級新人王戦、1988年)

(ダウンシーン)
6R:連打で川島がダウン
(感想:渡久地が東日本新人王獲得。「平成の三羽烏(渡久地、鬼塚勝也辰吉丈一郎)」と呼ばれた渡久地。沖縄県出身。身長は161cmと低めだが、腕っぷしが強い。高校時代からパワー主体の試合ぶりだったらしく、アマチュアでの戦績は良好。18歳でプロ入り。デビュー以来、三連続KO勝利。そして、この川島との試合。サウスポーの川島も渡久地と同じ三連続KO勝利。アマチュア時代は川島が勝ったが、プロではどうか? フットワークを使いながらジャブ、右ストレート、左フックで前進する渡久地。川島は足を止めて右ジャブ、左ストレート、右フック、そしてディフェンス。互いのストレートがヒット。左のテクニックを見せる川島だが、渡久地が攻める姿勢(特に右ストレート)で優勢。最終6R。ラウンド開始時に両者がグローブを合わせるが、頭も当たるちょっとしたハプニング。そのすぐ後、右を食って後退する川島。連打でダウン。立ったが、カウントアウトされた。渡久地が攻めの姿勢で勝利。川島も悪くはなかったが、この頃はまだ全体的に完成していなかった(後、WBC世界J・バンタム級王座獲得、防衛)。)

ピューマ渡久地 3R KO 吉田安伸
(第35回全日本フライ級新人王戦、1989年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで吉田がダウン
3R:右ストレートで吉田がダウン
(感想:渡久地が全日本新人王獲得。西の新人王・吉田は「神戸拳斗会」の選手で、これまで7戦全勝(3KO)。渡久地は4戦全勝(4KO)。共に19歳。ジャブで前に出る渡久地。右ストレート、左右フック、ボディ打ち。距離を取りたい吉田はガード上げて応戦。ワンツーからの左フック、など良いコンビネーションを持っている吉田だが、勢いは渡久地。精力的に連打し、2Rに右ストレートでダウンを奪い、3Rには左フックからの右ストレートで二度目のダウン。映像ではよく見えなかったが、吉田のコーナーからタオル投入(?)。渡久地が東日本決勝と同様、攻めの姿勢で勝利。ダウンを奪ったのは右ストレートだったが、左ボディ打ちもパワフルだった。)

ピューマ渡久地 2R TKO 前田武士
(1989年度A級賞金トーナメント・フライ級1回戦、1989年)

(ダウンシーン)
2R:連打で前田がスタンディングダウン
(感想:ハイライトで観た試合。前回の試合でマニー・メルチョル(後、IBF世界ストロー級王座獲得)をKOした渡久地(日本フライ級8位)。七戦目の相手は前田。前田は9位の選手で、直前の試合ではエミール松島にTKO負け(その試合は松島にとっては金容江WBC世界フライ級王座に挑戦して失敗した再起戦だった)。右ストレート、左フックで攻める渡久地。前田は応戦するが、相手の勢いに押される。2R、ロープ際で連打を浴びて前田がスタンディングカウントを取られる。再開後、連打でレフェリーストップ。攻撃力で決着。渡久地はただ攻めるのではなく、左フックからの右ストレートといったコンビネーションを使っていた。)

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