「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「150年に1人の天才」大橋秀行⑤ 

WBAWBC世界ストロー級王者。世界王座復帰を目指す試合「vs. 黄仁圭」「vs. ジョー・コンスタンチノ」、WBA戦「vs. 崔煕庸」「vs. チャナ・ポーパオイン」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

大橋秀行 10R 判定 黄仁圭
(J・フライ級戦、1991年)

(ダウンシーン)
10R:右ストレートで黄がダウン
(感想:WBAWBC世界ストロー級2位の大橋。これまで16勝(11KO)4敗。韓国ストロー級3位の黄は12勝(3KO)13敗9分。負けてはいるが、後に世界王者になる崔煕庸、チャナ・ポー・パオインとも対戦して判定まで行ったことがあり、サムット・シスナルポンのIBF世界ストロー級王座に挑戦して判定負けしたこともある。実力者相手にKOされなかったタフな黄を大橋がKOすることができるかどうか、という試合。やや変則的な黄。ジャブ、接近して振りの大きい左右フック連打。大橋は強いジャブでジリジリ距離を詰める。時折いい右ストレートを打つ黄だが、大橋はディフェンス。10R(最終ラウンド)終了間際、右ストレートで黄がダウン。判定で大橋。黄はよく頑張ったが、大橋がパワーとパンチの正確さで勝利。)

大橋秀行 6R KO ジョー・コンスタンチノ
(J・フライ級戦、1992年)

(ダウンシーン)
6R:右ストレートでコンスタンチノがダウン
(感想:WBC世界ストロー級1位の大橋。フィリピンのストロー級4位のコンスタンチノはファーラン・ルークミンクワンのIBF世界ストロー級タイトルに挑戦したことがある選手(判定負け。3-0)。これまで14勝(3KO)9敗2分。大橋の強打を警戒し、足で距離を取って右ストレート。大橋は右ストレート、左ボディ打ち。時折サウスポーにスイッチするコンスタンチノだが、大橋はガードの隙を突く攻撃。6R、右ストレートのカウンターでコンスタンチノがダウン。立ったがレフェリーストップ。パワーで快勝した大橋。次の試合は崔煕庸が持つWBA世界ストロー級タイトルへの挑戦。)

大橋秀行 12R 判定 崔煕庸
WBA世界ストロー級タイトル戦、1992年)

(感想:大橋がWBAタイトル獲得。当時日本はWBAWBCのみ「世界団体」として認可。WBC王座をロペスに奪われ、今度はWBAを狙う。崔は頭をぶつけながら前進。大橋はいつもの「のぞき見」スタイルで強打。崔は手数は多いが、大橋はディフェンス&パワーを込めたパンチ。判定で大橋。最終ラウンド終了時には勝利を確信した表情だった大橋。敗者も判定には文句は無かったようだ。崔のバッティングで額が宇宙人ばりに腫れ上がった大橋。試合後に血を抜いてもらった、とのこと。)

チャナ・ポーパオイン 12R 判定 大橋秀行
WBA世界ストロー級タイトル戦、1993年)

(感想:チャナがタイトル獲得。WBA1位のチャナは小柄な選手。しかし、踏み込んで打つ右ストレートとキレのある左右フックには迫力がある。ジャブで先手を取るチャナ。大橋の攻撃をディフェンス。判定は2-0。大橋は左フックは強かったが、受け身の姿勢。もっとジャブを出してほしかったところ。その後、目の不調により大橋は引退。これがラストファイトになった。引退後は「新しい怪物」井上尚弥を指導。師匠の米倉健司の後を継ぐかのような人生を送っている。)

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