初代WBC世界ストロー級王者、WBA世界Ｊ・フライ級王者。井岡の防衛戦「vs. 金奉準」「vs. 柳明佑（再戦）」、ノンタイトル戦「vs. ロニー・ロメロ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①井岡弘樹 12R 判定 金奉準
（WBA世界Ｊ・フライ級タイトル戦、1992年）
（感想：井岡がタイトル防衛。WBA７位の金は元WBA世界ストロー級王者。元ストロー級王者同士の（夢の？）対決。金は接近して闇雲にフック連打する作戦。井岡は距離を取ってジャブ、そしてストレート、左フック。もみ合う展開が続く。11R、金の左フックがヒット。判定は３－０。最後は押され気味になりながらもなんとか井岡が防衛。井岡がパンチ（特に左フック）の正確さで勝利。金は中間距離でいいパンチを打っていたが、妙に接近してガチャガチャ打っていた。大橋秀行に勝ったことがある金。井岡とは相性がよろしくなかった。）
②柳明佑 12R 判定 井岡弘樹
（WBA世界Ｊ・フライ級タイトル戦、1992年）
（感想：柳がタイトル奪回。リングサイトでヒルベルト・メンドサWBA会長が観戦（初戦でも試合に立ち会った）。戦い方は前回とほぼ同じ。しかしながら、井岡には初戦のようなキレがなく、柳は雪辱のためか手数が多い。井岡は試合中に笑みを浮かべる（余裕があった？）。10R以降は激しく打ち合う。柳がバッティングによる負傷にも負けず、井岡を押し切る。判定は２－０。気迫で勝負が付いた試合。この後、井岡は三階級制覇を目指してリングに上がることに。）
③井岡弘樹 2R KO ロニー・ロメロ
（フライ級戦、1993年）
（ダウンシーン）
2R：連打でロメロがダウン
（感想：柳に再戦で敗れた井岡の再起戦。ロメロはサミュエル・デュラン、徳島尚らにKOされているフィリピンのサウスポーで、これまで12勝（2KO）10敗2分。井岡は21勝（9KO）3敗1分でWBA世界フライ級２位。井岡がジャブ、左ボディ打ち。ロメロはジャブ、左ストレート。2R、右構えにスイッチしたロメロ。井岡が左フックからの連打でロメロからダウンを奪ってKO。結果は妥当なところだが、フィニッシュの連打にはパワーがあった。井岡の次の試合はデビッド・グリマンの持つWBA世界フライ級タイトルへの挑戦。）
