「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「スラリとしたフライ級」穂積秀一②

WBA世界フライ級王座に二度挑戦した男。日本フライ級王者時代の「vs. 渡辺陸奥雄」「vs. アラン・マキトキ」「vs. 竹下鉄美(日本タイトル戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

穂積秀一 10R 判定 渡辺陸奥
(J・バンタム級戦、1984年)

(感想:穂積は日本フライ級王者でこれまで22勝(7KO)3敗。セコンドには「7:3分け」のジョー小泉。渡辺は日本J・バンタム級王者で11勝(5KO)6敗3分。日本王者同士のノンタイトル戦。穂積が速いジャブ連打で先手を取る。渡辺もジャブを出すが手数が少ない。テンポよく動いて右ストレート、左フックをヒットさせる穂積だが、右目が腫れていく。渡辺も右目を腫らしながらパワーを込めて打って行くが、空転。判定は3-0。穂積が手数とディフェンスで勝利。共に右目を腫らした一戦。渡辺がもっとジャブを出していれば、勝敗は逆になっていたかも。)

穂積秀一 10R 判定 アラン・マキトキ
(J・バンタム級戦、1984年)

(感想:日本フライ級王者の穂積。WBCランク13位のマキトキと対戦。フィリピンのマキトキはこれまで25勝(10KO)5敗。バランスがいい選手でジャブ、ストレート、左フックをパワーを込めて打つ。穂積はいつものようにフットワークとジャブ、コンビネーション。4R、マキトキの右ストレートがヒット。マキトキはパワーはあるが、一発一発に力を込めるため手数が少ない。判定は3-0。穂積が手数、ディフェンスで勝利。マキトキはまるで全てのパンチを強く打たなければならない、と思い込んでいるかのような打ち方。穂積に勝てるだけのものを持っていたが、テンポよくコンビネーションできない欠点があった。)

穂積秀一 10R 判定 竹下鉄美
(日本フライ級タイトル戦、1985年)

(ダウンシーン)
8R:右ストレートで穂積がダウン
(感想:穂積がタイトル防衛。日本5位の竹下はこれまで11勝(9KO)3敗1分。ウィービングしながらジャブ、ショート連打。穂積は安定した戦いぶり。フットワーク&コンビネーション。4R、右ストレートがカウンターとなって竹下がダウン。しかしレフェリーはこれをダウン扱いせず(パンチが見えなかった?)。8R終了間際、穂積が腕をくるくる回しながら攻めたところに右ストレートがカウンターとなってダウン。その後はそれまでと同じ。穂積が手数で優勢。判定は3-0。ハプニングはあったが、穂積がいつもの戦い方で勝利。竹下はいいパンチを持っていたが、慎重姿勢で受け身だった。)

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