「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「パワーのライト級」坂本博之

日本ライト級、東洋太平洋ライト級王者。四度の世界挑戦。「vs. 安藤有輝」「vs. 廬正進」「vs. スティーブ・ジョンストン(WBC世界ライト級タイトル戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

坂本博之 3R TKO 安藤有輝
(日本ライト級タイトル戦、1994年)

(感想:坂本がタイトル防衛。リック吉村を破って日本ライト級王座を獲得した坂本。これが初防衛戦。これまで13戦全勝(11KO)。日本6位の安藤は11勝(2KO)1敗。上体を忙しく動かしながら安藤はジャブ連打、大振りのフック。坂本は距離を取ってジャブを連打し、左フックを合わせる。輪島功一っぽい動きの安藤。ディフェンスはそこそこで頭から突っ込んでいく。安藤の突進をやや持て余す坂本。3R、坂本がパワーを込めた連打。セコンドからタオル投入で試合終了。全体的に実力差があった試合。その後、王座を返上した坂本。桑田弘にTKO勝ちしたが、あのファン・マルティン・コッジには判定負け、初黒星。)

坂本博之 10R 判定 廬正進
(ライト級戦、1995年)

(感想:コッジに負けた坂本の再起戦。坂本はWBC世界ライト級2位。廬は韓国ライト級4位。共にガッチリした体格。接近戦でのフックの打ち合いが続く。ジャブが正確な坂本は時折左ボディ、右ストレートをヒットさせる。判定は3-0。廬はなかなかタフだった。打たれても前に出てくる選手をさばくのは大変なことだと思う。坂本はよく頑張った。)

ティーブ・ジョンストン 12R 判定 坂本博之
WBC世界ライト級タイトル戦、1997年)

(感想:ジョンストンがタイトル防衛。WBC3位、坂本の初世界挑戦。東洋太平洋ライト級王座も獲得して、これまで27勝(19KO)1敗、と立派な戦績。21戦全勝(13KO)の王者ジョンストンはサウスポー。フットワークで距離を取り、ジャブ・ストレート。「当てる」パンチでポイントを取るタイプ。坂本はフック攻撃で前に出るがジャブが少なく、空振りが多い。かわして当てるジョンストン。判定は2-1。惜しかった坂本。ジャブとボディ打ちをもっと増やせば勝っていたかもしれない。その後、坂本はセサール・バサン、ヒルベルト・セラノ、畑山隆則の世界王座に挑戦したが全て敗北。惜しい試合もあったが、攻撃一辺倒なスタイルでは限界があった。もう少し器用さがあれば、という選手だった。)

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