「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「名古屋のスター」畑中清詞②

WBC世界J・フェザー級王者。階級を上げて世界を目指した「vs. 李東春」、WBC戦「vs. ペドロ・デシマ」「vs. ダニエル・サラゴサ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

畑中清詞 10R 判定 李東春
バンタム級戦、1989年)

(感想:共にJ・バンタム級で世界挑戦の経験がある者同士の一戦。WBA世界J・バンタム級8位の畑中はこれまで15勝(10KO)1敗。この試合はヒルベルト・ローマンに負けた再起戦。東洋太平洋J・バンタム級4位の李はキャリアが長く、30勝(16KO)7敗1分。パンチがある李がジャブ、ストレート、ボディ打ちで攻める。畑中は強打を警戒して、ジャブ&ディフェンス。李の強打をかわす畑中。足で距離を取ってジャブ、ショート連打。判定で畑中。「快勝」とは言えない内容ではあったが、タフでパンチがある危険な相手を畑中は巧くさばいた。無理に打ち合う必要はない、という判断だったと思われる。)

畑中清詞 8R TKO ペドロ・デシマ
WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1991年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレートで畑中がダウン
4R:右ストレート、左フック、右ストレート、右ストレートで4度、デシマがダウン
7R:左ジャブでデシマがダウン
8R:左ジャブでデシマがダウン
(感想:畑中がタイトル獲得。アルゼンチンの王者デシマがジョー小泉とリング入場。具志堅用高が両選手を激励。1Rからジャブ、左フックで積極的な畑中。しかし強烈なワンツーで畑中がダウン。その後もデシマの強打、特に右ストレートに襲われる。4R、右ストレートが効いたデシマ。四度ダウン。その後、右ストレートで体勢を立て直すデシマだが、7R、8Rにダウン。立ったがレフェリーストップ。デシマは見た目はゴツいが打たれ弱かった。)

ダニエル・サラゴサ 12R 判定 畑中清詞
WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1991年)

(感想:サラゴサがタイトル奪回。サラゴサはあのカルロス・サラテとの王座決定戦でこの王座を手に入れた。ポール・バンキに王座を奪われ。さらに王座はバンキからペドロ・デシマ、畑中へ。サラゴサは王座奪回を目指す状況。1Rから攻める畑中。応戦するサラゴサ。畑中は前に出るが、サウスポーのサラゴサは左ストレートでカウンターを取り、大きなフックとディフェンス。最後まで打ち合いが続き、判定は2-1。畑中がよく攻めたラウンド(7,8Rなど)もあったが、サラゴサが「当てる巧さ」で勝利。初防衛に失敗した畑中はこれで引退。畑中には防衛できるだけの実力はあったと思うが、サラゴサはサウスポーでタフで当てるのが巧い、相手からすれば「嫌な選手」だった。)

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