「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「スリムなJ・バンタム級」関博之② 

J・バンタム級で期待されていたボクサータイプの関。「vs. 田泰相」、日本J・バンタム級王座戦「vs. 渡辺陸奥雄(再戦)」「vs. 勝間和雄」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

関博之 3R 負傷引分 田泰相
バンタム級戦、1982年)

(感想:日本J・バンタム級1位の関。これまで7勝(6KO)1分。韓国バンタム級4位の田は11勝(3KO)3敗2分のサウスポー。忙しく動いて手数を多く出す、アグレッシブな田。関はキレのあるジャブを打つが、1Rからバッティングで出血。3R、キズにより負傷引分。試合自体は田の精力的な攻めの方が目立っていたような気がする。長い試合になっていたら、田はスタミナが最後までもったかどうか。序盤で終わってしまったのが残念。)

渡辺陸奥雄 10R 判定 関博之
(日本J・バンタム級王座決定戦、1983年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレートで関がダウン
2R:連打で関がスタンディングダウン。右ストレートで関がダウン。
(感想:渡辺がタイトル獲得。ジャッカル丸山と日本J・バンタム級王座を二度争って二度とも負けてしまった関。過去にKOしている渡辺と王座決定戦。日本J・バンタム級4位の関。これまで7勝(6KO)2敗2分。この試合はジャッカルに負けた再起戦でもある。2位の渡辺は10勝(5KO)6敗3分。共にガードを上げてジャブ。1Rから渡辺の右ストレートがヒット。右ストレートを打たれて関のグローブがキャンバスにタッチするが、レフェリーはダウン扱いせず続行。そして右ストレートで関がダウン。2R、連打で関がスタンディングダウン。渡辺が猛烈なラッシュ。打ち返す関だが、右ストレートでダウン。3R、関が左フックで優勢。映像では4~8Rがカット。9R以降は関がジャブ、ストレートのキレイなボクシング。判定で新王者は渡辺。カットされたラウンドがどんな内容だったか映像では確認できないため判定についてはわからないが、序盤のダウンで勝負がついたと思われる。)

勝間和雄 8R TKO 関博之
(日本J・バンタム級タイトル戦、1984年)

(ダウンシーン)
3R:右ストレートで勝間がダウン
4R:右ストレートで関がダウン
8R:右ストレートで関がダウン
(感想:勝間がタイトル防衛。渡辺陸奥雄をKOして王者になった勝間和雄に関が挑戦。これは再戦。初戦は関のKO勝ち。王者の勝間はこれまで15勝(11KO)8敗1分。日本1位の関は8勝(6KO)3敗2分。勝間がリズミカルなフットワークとジャブ、ワンツーで先手を取る。関はジャブ連打、右ストレート。3R、右ストレートで勝間がダウン。しかし、試合のペースは勝間。ワンツーからの左フックといったコンビネーション、ボディ攻撃。4R、右ストレートで関がダウン。5R、関がキズのチェックを受けるが、勝間も左マブタをカット。8R、右ストレートで関がダウン。連打でレフェリーストップ。勝間がリズミカルなボクシングで快勝。四度目の日本王座挑戦も実らなかった関。端正なボクシングをする選手ではあったが、真っ直ぐ攻めてパンチをもらうことが多かった。アマチュア出身の選手によくあるパターン。プロ的なスタイルを身につけていればもっと上に行けた選手だった。)

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