「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「連打で勝負するフライ級」西川浩二

日本フライ級王者。豊富なスタミナ&連打が武器のサウスポー。日本フライ級王座戦「vs. 打越芳幸」「vs. 内田好之」「vs. レパード玉熊(初戦、再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

西川浩二 5R KO 打越芳幸
(日本フライ級王座決定戦、1986年)

(ダウンシーン)
2R:左フックで打越がダウン
3R:左フック、右フックで2度、打越がダウン
4R:左フックで打越がダウン
5R:左ショートで打越がダウン
(感想:西川がタイトル獲得。日本1位の西川はサウスポー。2位の打越と王座決定戦。これは再戦。初戦は打越が判定勝ちしている。西川は距離を取ってジャブ、左ストレート、右フック。打越はジャブを使いながら接近してショート連打。接近戦での打ち合い。2R、右フックからの左フックで打越がダウン。3R、4Rのダウン。5R、ロープを背にする打越が左ショートを食ってダウン。ダウンと同時にレフェリーは試合を止めた。接近戦でのディフェンスに差があった。ダウンを奪ったパンチはどれも強烈。最初のダウンで勝負がついたような感じだった。)

西川浩二 10R 判定 内田好之
(日本フライ級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
5R:連打で内田がダウン
(感想:西川がタイトル防衛。日本2位の内田はこれまで19勝(17KO)1敗1分のハードパンチャー。元世界王者の小林光二をKOしたこともある。西川はこれが初防衛戦で13勝(6KO)4敗1分。どちらかと言うと挑戦者に期待された一戦。西川はディフェンスしながらジャブ、左ストレート、接近戦ではボディ打ち。内田はパンチがある選手らしい攻め方。ジャブは少な目で右ストレート、左フックを強く打っていく。5R、連打で内田がダウン。その後も西川は左ストレートを決め、接近戦でも連打、ボディ攻撃で優勢。判定は3-0。西川が手数&ディフェンスで勝利。内田は強打をヒットさせるシーンもあったが(7Rなど)、序盤にジャブが少なかったため、西川のペースで試合が進んだ。)

レパード玉熊 10R 判定 西川浩二
(日本フライ級タイトル戦、1987年)

(感想:玉熊がタイトル獲得。日本1位の玉熊はこれまで16勝(5KO)3敗。西川は16勝(6KO)4敗1分。サウスポー同士の一戦。身長は玉熊の方が高い。互いにジャブ。接近戦での打ち合いが続く。西川はパワーを込めて左右フック攻撃。玉熊はインサイドからのショート連打。判定は3-0。最後まで打ち合い、両者ともスタミナがあった。玉熊が手数で勝利。西川はよく攻めたがブロックされてしまった。)

レパード玉熊 10R 判定 西川浩二
(日本フライ級タイトル戦、1987年)

(感想:玉熊がタイトル防衛。再戦。いわゆる「ダイレクトリマッチ」。西川が日本3位として挑戦。ジャブで先手を取る玉熊。接近戦ではショート連打。西川はジャブ、接近してボディ攻撃。7R、ラッシュで玉熊が優勢に。判定は3-0。初戦とは違って玉熊が距離を取って試合を有利に運んだ。後、玉熊はWBA世界フライ級王座を獲得。西川は中島俊一の日本J・バンタム級王座に挑戦したが判定負け。獲得した王座は日本フライ級タイトルのみにとどまったが、精力的な連打が印象に残るファイターだった。)

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