日本ミドル級王者。引退後に映画出演したことでもおなじみ。日本ミドル級王座戦「vs. 大和田正春」「vs. 松柳俊紀」「vs. 田島吉秋」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①大和田正春 5R KO 大和武士
（日本ミドル級タイトル戦、1987年）
（ダウンシーン）
1R：ワンツーで大和田がロープダウン
5R：連打、左フックで２度、大和がダウン
（感想：大和田がタイトル防衛。王者の大和田はマービン・ハグラーに似た選手で赤井英和をKOしたことで有名。日本１位の大和が挑戦。1R、共にジャブ。大和がワンツー、連打で攻める。ワンツーで大和田がロープダウン。かなり足に来ている。2R、連打で大和が優勢。しかし、右のカウンターで大和がピンチ。その後、ジャブで体勢を立て直す大和田。大和はジャブ、左ボディ打ち。5R、右ストレートからの連打で大和がダウン。左フックで二度目のダウン。立ったがカウントアウト。劣勢だった大和田が得意の右で勝利。大和は器用にパンチを打っていたが、相手の一番の武器でやられてしまった。）
②大和武士 4R TKO 松柳俊紀
（日本ミドル級王座決定戦、1988年）
（ダウンシーン）
3R：連打で松柳がスタンディングダウン、右フックを空振りしてダウン
4R：右ストレートで松柳がスタンディングダウン
（感想：大和がタイトル獲得。王者の大和田正春が網膜剥離のため、タイトルを返上。日本１位の大和。２位の松柳と王座決定戦。大和はこれまで4勝（3KO）1敗2分。松柳は5勝（5KO）5敗。ガッチリした体格の松柳。パワフルな右ストレート、左右フックで思い切りのいい攻め。大和はジャブ、ワンツー、左フック。3R、連打を浴びて松柳がスタンディングダウン。さらに、右フックを空振りしたのをダウンとしてカウントされる（パンチがかなり効いていた状態で倒れたからだと思われる）。4R、右ストレートで松柳がスタンディングダウン。連打でレフェリーストップ。大和が実にセンスのいい打ち方で快勝。負けた松柳も豪快なボクシング。迫力のある打撃戦だった。）
③田島吉秋 4R KO 大和武士
（日本ミドル級タイトル戦、1988年）
（ダウンシーン）
3R：右フックで大和がダウン
4R：左ストレートで大和がダウン
（感想：田島がタイトル獲得。日本３位の田島。これまで6勝（4KO）4敗。大和は6勝（4KO）1敗2分。背が高い大和は自由奔放なスタイルで忙しく動いてジャブ、ストレート。サウスポーの田島はウィービングしながらジャブ、ストレート。接近戦では大和はフック連打、田島は右フック。2R、田島が大和を投げ飛ばす。3R、大和が連打を浴びてピンチ。右フックでダウン。4R、左ストレートで大和がダウンしてKO。1Rは気合いが入っていた大和。その後は押されっぱなし。1Rでスタミナ切れだったのか、投げられたのが原因なのか？ その後、大和はリングに上がり続けたが王座奪回ならず。攻撃のセンスは素晴らしかったがタフネスとスタミナに問題があった。田島は白仁鉄のWBA世界Ｓ・ミドル級王座に挑戦したが惨敗。共に「世界」には及ばなかった。）
