「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「タフなJ・バンタム級」中島俊一

日本J・バンタム級王者。驚異的なタフネスと左フックが武器。日本王座戦「vs. 丸尾忠」「vs. 杉辰也」、ノンタイトル戦「vs. 伯耆淳(再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

丸尾忠 10R 判定 中島俊一
(日本J・バンタム級王座決定戦、1985年)

(感想:丸尾がタイトル獲得。日本1位の中島はデビュー以来6連勝(5KO)。2位の丸尾は10勝(10KO)4敗。共にジャブ。中島は振りが大きめの左フック。丸尾は左フックからの右ストレートなど、右を思い切って打っていく。左をヒットさせる中島(4R、7Rほか)。右ストレートが印象的な丸尾(2R、4Rほか)。判定は3-0。丸尾が右ストレートと手数で勝利。中島は攻めのリズムがもう一つ。相手の思い切りの良さに負けた。)

中島俊一 6R TKO 杉辰也
(日本J・バンタム級タイトル戦、1989年)

(感想:中島がタイトル防衛。元日本フライ級王者の西川浩二との王座決定戦で判定勝ちしてこの王座を獲得した中島。これが四度目の防衛戦。これまで19勝(11KO)4敗。杉は日本1位で10勝(8KO)6敗4分。正統派の杉はジャブ、右ストレート、左フック。中島は変則的な打ち方でジャブ、左フックを時折ヒットさせる。4R、激しい打ち合い。5R、中島のボディ攻撃。5R終了後、杉が棄権。目の負傷によるもの。中島が変則的な攻撃で杉の端正なボクシングを封じた。この次の試合で杉は元世界王者でもあるローランド・ボホール東洋太平洋J・バンタム級タイトルに挑戦して判定で王座獲得。中島には負けたが実力のある選手だった。)

中島俊一 10R 判定 伯耆
(J・バンタム級戦、1989年)

(ダウンシーン)
2R:左フック、右ストレートで2度、中島がダウン
6R:右フックで伯耆がダウン
8R:右フックで伯耆がダウン
(感想:日本王者の中島がノンタイトル戦。これは再戦。初戦は中島のKO勝ち。日本J・バンタム級6位の伯耆はハードパンチャー。これまで10勝(9KO)7敗2分。ガードを上げてジャブを連打し、思い切った右ストレート、左フックを打つ。中島はジャブ、フック。2R、左フックでタフな中島がダウン。かなり足に来ている。ワンツー(左ジャブからの右ストレート)で二度目のダウン。その後は接近戦での打ち合い。互いにボディ打ち。伯耆はジャブ連打、中島はねちっこいフック連打。6R、強烈な右フックで伯耆がダウン。8R、スリップ気味ながら右フックで伯耆がダウン。判定は3-0。序盤は強かった伯耆。思い切った打ち方をするせいか、スタミナのロスが早かった。中島は次の試合で日本王座防衛。そしてカオサイ・ギャラクシーWBA世界J・バンタム級王座に挑戦するがTKO負け。鬼塚勝也にも敗れて日本王座陥落。再戦でも鬼塚に敗れて引退。器用なタイプではなかったが、異常に打たれ強く、相手にとっては厄介な選手だった。)

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