日本王座に挑戦したこともあるバンタム級。右ストレートが武器。「vs. 新名裕」「vs. 荻原昇」「vs. アリ・ブランカ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①米坂淳 8R 判定 新名裕
（バンタム級戦、1987年）
（感想：北海道の米坂。日本バンタム級ランカーの新名と対戦。サウスポーの新名。ジャブを連打し、左ストレートからの右フックなど、シャープなコンビネーションを使う。米坂は右ストレート、左フックで前に出るが、新名のパンチがヒットする。接近戦では互いにチャンス。パンチの正確さは新名か。判定は米坂。映像では新名の方が良かったように見えた。ジャッジには、接近戦での攻防やパンチ力などで米坂が優勢に見えたのかもしれない。）
②荻原昇 10R 判定 米坂淳
（Ｊ・フェザー級戦、1988年）
（感想：日本ランカー同士の一戦。体格、構え方が似ている両者。互いにジャブ。米坂は右ストレート狙い。荻原は左ボディ打ちが巧い印象。接近戦ではショート連打で打ち合い。判定で荻原。パンチの正確さが評価されたと思われる。似たようなタイプ同士の試合では何かが優れている方が勝つ。荻原が精力的な手数とディフェンスで勝利。）
③アリ・ブランカ 10R 判定 米坂淳
（バンタム級戦、1989年）
（感想：ブランカはフィリピンの選手で「コブラ・アリ・ブランカ」とも呼ばれるサウスポー。トランクスにはコブラのイラスト。右ジャブを使いながら左ストレートを勢い良く打ち込む。米坂もストレートを狙うが、ブランカの左ストレートを警戒してやや後手に回る。米坂の右ストレートをかわしながら、ブランカは左右フックでボディ打ち。判定でブランカ。パワフルな左ストレートが評価されたと思われる。米坂は右ストレートは悪くはなかったが、ジャブが少ないため、かわされてしまった。その後、ブランカはカオサイ・ギャラクシーのWBA世界Ｊ・バンタム級王座に挑戦してKO負け。米坂はクラッシャー三浦の日本バンタム級王座に挑戦して判定負けした後、薬師寺保栄にKOされたダメージで死去。タイトルは獲得できなかったが、ストレートが強い選手だった。）
