「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「神戸拳闘会のフェザー級」淺川誠二④

日本フェザー級王者。日本タイトルを奪回。そしてWBA王座に挑戦。「vs. 松本好二」「vs. リック・バヘロット」、WBA戦「vs. 朴永均」「vs. エロイ・ロハス」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

淺川誠二 10R 判定 松本好二
(日本フェザー級タイトル戦、1991年)

(感想:淺川がタイトル奪回。園寿和にKO されてこの王座を失った淺川。日本1位として王座奪回を目指す状況。これまで17勝(13KO)2敗1分。王者の松本はサウスポー。8勝(3KO)1敗1分。右ストレートなどで攻める淺川。松本は右ジャブ、右フック、左ストレートで応戦。打ち合い。互いに左フックでボディ攻撃。ディフェンシブな松本。攻撃力では淺川が上回る。左フック、右ストレートで淺川が優勢。9Rには左ボディで松本がピンチ。判定は3-0。淺川が攻める姿勢で勝利。後に両者とも世界挑戦する実力者同士の一戦。二人のボクシング観がよく表れていた試合内容だった。)

淺川誠二 6R KO リック・バヘロット
フェザー級戦、1991年)

(ダウンシーン)
6R:連打、左ボディフックでバヘロットがダウン
(感想:淺川がノンタイトル戦。バヘロットはフィリピンの選手。これまで17勝(1KO)14敗6分1NC。「1KO」てのが気になるところ。前傾姿勢から一発を狙うかのような感じで伸びるジャブを出す。淺川は相手のガードの空いたところにテンポよく連打。タフなバヘロットはなかなかしぶとい。6R、連打でついにバヘロットがダウン。さらに左ボディで二度目のダウン。立ったがカウントアウト。パワーよりも動きの軽快さが目立った淺川の試合ぶり。次の試合は朴永均の持つWBA世界フェザー級タイトルへの挑戦。)

朴永均 9R KO 淺川誠二
WBA世界フェザー級タイトル戦、1992年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで淺川がダウン
9R:左フックで淺川がダウン
(感想:朴がタイトル防衛。韓国で行われた一戦。1Rから乱戦に持ち込む朴。頭突きを使いながら突進。応戦する淺川。2Rのダウン。その後も打撃戦。9R、強烈な左フックで淺川がダウンして終了。タフ男と一緒になって打ち合った淺川。玉砕。朴の頭突きを野放しにして反則を取らなかったレフェリー(ラリー・ロサディリャ)。観客の淺川へのブーイングもあったという。淺川は「公正な勝負」に相応しくない扱いをされた。反則をしてでも勝てばいい、というのは最早スポーツではない。)

エロイ・ロハス 5R KO 浅川誠二
WBA世界フェザー級タイトル戦、1994年)

(ダウンシーン)
5R:右ストレートで2度、浅川がダウン
(感想:ロハスがタイトル防衛。東洋太平洋フェザー級王座を獲得した浅川。二度目の世界チャレンジ。相手は日本でもおなじみ、強打者ロハス。スラリとした体型の長身パンチャー。多彩でよく伸びるパワフルな左を飛ばす。浅川は左フックを決めるシーンもあったが、ディフェンスされ、パンチの正確さに欠ける。5R、強烈な右ストレートで浅川がダウン。最後は左フックからの右ストレートでKO。ダウンはかなり強烈なもので浅川のダメージが心配された。これで浅川は引退。打たれ弱いところがあったのが残念だったが、高橋ナオトと同様、攻撃センスはあった。)

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