「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「日本ウェルター級の雄」尾崎富士雄③

WBA世界ウェルター級王座に二度挑戦した男。日本王座、東洋王座も獲得。「vs. マーロン・スターリング」「vs. 朴政吾」「vs. マーク・ブリーランド」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

マーロン・スターリング 12R 判定 尾崎富士雄
WBA世界ウェルター級タイトル戦、1988年)

(感想:スターリングがタイトル防衛。アトランティックシティのトランププラザホテルで行われた一戦。WBA8位の尾崎。王者スターリングは世界的選手で、ドナルド・カリーのライバルとしても有名。左フックにパワーがあるスターリング。尾崎の連打をブロックしながら、時折パンチをヒットさせる。尾崎は手数は多かったが、ディフェンスされて判定負け。尾崎にとっては大きな舞台。スターリングが消極的な戦い方だったのは非常に残念ではあったが、パワーとディフェンスで王者が上だった。)

尾崎富士雄 5R TKO 朴政吾
東洋太平洋ウェルター級タイトル戦、1989年)

(ダウンシーン)
5R:左フックで朴がダウン、連打でスタンディングダウン
(感想:尾崎がタイトル防衛。朴は後に吉野弘幸、佐藤仁徳をKOし、アイク・クォーティのWBA世界ウェルター級タイトルに挑戦する選手。右ストレートにキレがある朴。力を込めて攻めるが、攻めるときのディフェンスが甘いように見える。5R、右ストレートからの強烈な左フックで朴がダウン。さらに連打でスタンディングダウンの後、セコンドからタオル投入。朴は勢いは良かったが、尾崎の方が攻防のバランスが良かった。東洋王座を防衛した尾崎。残す標的は世界王座のみ。)

マーク・ブリーランド 4R TKO 尾崎富士雄
WBA世界ウェルター級タイトル戦、1989年)

(感想:ブリーランドがタイトル防衛。ブリーランドは世界的な選手。1984年のロサンゼルスオリンピック金メダリスト。マーロン・スターリングには倒されてしまったが、王座を再び手に入れ、日本でWBA1位の尾崎の挑戦を受ける。ブリーランドの切れ味鋭いジャブ。顔面に吸い込まれていくかのようにブリーランドのジャブ・ストレートがヒットし、尾崎はほとんど何もできず。尾崎がまぶたを切ってドクターストップ。選手としてのスペック、スケールが違いすぎた。尾崎はこの試合で引退。日本からはJ・ウェルター、J・ミドル級の世界王者は出ているが、その間のウェルター級世界王者は未だに誕生していない。尾崎を超える選手がこれから出てくるのだろうか?)

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