「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「日本フェザー級の雄」杉谷満①

日本フェザー級王座を三度獲得。WBA世界フェザー級王座にも挑戦。日本タイトル戦「vs. チバ・アルレドンド」「vs. 今井房男」「vs. 飯泉健二(初戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

杉谷満 7R KO チバ・アルレドンド
(日本フェザー級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
4R:左フックでアルレドンドがダウン
8R:右ストレートでアルレドンドがダウン
(感想:杉谷がタイトル獲得。王者アルレドンドはこれまで8勝(6KO)3敗。ボクシング兄弟で、兄は元WBC世界J・ライト級王者リカルド・アルレドンド、弟は後にWBC世界J・ウェルター級王者になるレネ・アルレドンド。挑戦者の杉谷は日本1位で17勝(11KO)1敗。唯一の敗北は後のWBA世界バンタム級王者、六車卓也に全日本新人王で判定で喫したもの。スラリとした体のアルレドンド。ジャブ、右ストレートを使うキレイなアウトボクシング。杉谷はジャブを使いながら前進し、左右フック攻撃。アルレドンドは接近戦に弱く、杉谷がボディ打ちなどで攻めると劣勢に。4R、左フックでアルレドンドがダウン。8R、連打からの右ストレートでアルレドンドがダウン。立ったがカウントアウト。アルレドンドのジャブはキレイだったがパワー不足。主要な武器であるジャブで相手を止めることができなかったため、接近されてしまった。)

杉谷満 2R KO 今井房男
(日本フェザー級タイトル戦、1986年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレート、右ストレート、左フックで3度、今井がダウン
(感想:杉谷がタイトル防衛。日本8位の挑戦者、今井はこれまで12勝(7KO)8敗2分。浜田剛(後の世界王者「浜田剛史」)に勝ったことで有名。共にリズミカルな動きからのジャブ、右ストレート、左フック。2R、右のショートストレートが「ガツン」という感じでヒットして今井がダウン。さらに右ストレート、左フックで二度ダウンを追加してスリーノックダウン、KO。1Rを見た感じでは2Rで終わるような感じはしなかったが、杉谷が得意の右ストレートで快勝。あっけなく負けた今井だが、後に日本J・ライト級王座獲得。実力はあった。)

杉谷満 3R KO 飯泉健二
(日本フェザー級王座決定戦、1987年)

(ダウンシーン)
3R:連打で飯泉がスタンディングダウン、左フックでダウン
(感想:杉谷がタイトル奪回。来馬英二郎に王座を奪われた杉谷が王座決定戦に出場。日本1位の飯泉はこれまで12勝(10KO)1敗のサウスポー。杉谷は20勝(14KO)2敗。飯泉は一発ずつパワーを込めていくタイプで、ジャブ、左ストレート、フック。杉谷はジャブ、得意の右を中心としたコンビネーション。2R、互いにストレートをヒットさせる。杉谷は左フックも印象的。3R、杉谷がラッシュ。コーナーでの連打で飯泉がスタンディングダウン。そして右ストレートからの左フックで飯泉がダウン。セコンドからタオルが投入されてKO。互いの強打がヒットした打撃戦。手数とタフさで杉谷が大きな勝利。短い試合だったが、どちらにも勝つチャンスがあった、実にエキサイティングな試合だった。)

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