日本フェザー級王座を三度獲得。WBA世界フェザー級王座にも挑戦。日本タイトル防衛戦「vs. 神出康生（初戦）」「vs. 木村幸広」「vs. 佐久間政勝」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①杉谷満 7R TKO 神出康生
（日本フェザー級王座決定戦、1987年）
（ダウンシーン）
3R：右ストレートで神出がダウン
6R：右ストレート、右ボディフックで２度、神出がダウン
（感想：杉谷が三度目のタイトル獲得。フェザー級での試合でライオン・アリに負けて王座を剥奪された杉谷。WBA世界フェザー級９位としてこの王座決定戦に出場。これまで22勝（16KO）3敗。日本３位の神出は9勝（8KO）2敗2分のサウスポー。共にジャブ。神出が左ストレート、右フック。杉谷は得意の右を当てようとする。接近戦。3R、右ストレートで神出がダウン。6R、神出が二度ダウン。6R終了で神出が棄権。ボディが効いたか。神出の動きは悪くはなかったが、パンチ力で勝負がついた。ただ、杉谷は左ストレートをマトモに食うシーンがあった。飯泉健二との試合でも左ストレートを打たれていた杉谷。サウスポーは得意ではないらしい。）
②杉谷満 2R KO 木村幸広
（日本フェザー級タイトル戦、1987年）
（ダウンシーン）
2R：右ストレート、右ストレート、右ストレートで３度、木村がダウン
（感想：杉谷がタイトル防衛。日本10位の挑戦者、木村はこれまで9勝（5KO）4敗1分。共にきびきびした動きで、ガードを上げてジャブ、右ストレート。杉谷は左フックでボディ打ち。2R、右ストレートで木村がダウン。右ストレートで二度ダウンを追加してスリーノックダウン、KO。終わってみれば杉谷の圧勝。ダウンを奪ったのは右ストレートだったが、左フックにもキレがあった。）
③杉谷満 10R KO 佐久間政勝
（日本フェザー級タイトル戦、1988年）
（ダウンシーン）
6R：左ボディフックで佐久間がダウン
9R：右フックで杉谷がダウン
10R：ワンツーで佐久間がダウン
（感想：杉谷がタイトル防衛。日本３位の挑戦者、佐久間はこれまで11勝（6KO）17敗5分と負けが多い。杉谷はいつものようにジャブ、右ストレート。佐久間はまるで一発を狙うかのような構えで左右フック連打（ミドル級時代のロベルト・デュランのような打ち方）。リズミカルに攻める杉谷、応戦する佐久間。6R、左ボディで佐久間がダウン。9R、攻める杉谷だが、右フックを食ってダウン。10R、体勢を立て直した杉谷がワンツー（左ジャブからの右ストレート）で佐久間を倒し、KO。9Rのハプニングを除けば杉谷の快勝。試合に勝ったときでもいつも首を傾げる杉谷。パンチを食ったのが納得いかないのだろうか？ そんな杉谷の次の試合はWBA世界フェザー級王者アントニオ・エスパラゴサへの挑戦。）
