「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「日本フェザー級の雄」杉谷満③

日本フェザー級王座を三度獲得。「vs. アントニオ・エスパラゴサ(WBA戦)」「vs. 植田龍太郎」、「田端信之 vs. 久保健司(日本J・ミドル級王座決定戦」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

アントニオ・エスパラゴサ 10R KO 杉谷満
WBA世界フェザー級タイトル戦、1989年)

(ダウンシーン)
3R:右ストレートで杉谷がダウン
6R:右フック、左フックで2度、杉谷がダウン
10R:右ストレートで杉谷がダウン
(感想:エスパラゴサがタイトル防衛。エスパラゴサはこれまで26勝(25KO)1敗4分。恐るべきハードパンチャー。WBA1位の杉谷は28勝(21KO)3敗。エスパラゴサはジャブで距離を取る。攻める杉谷は単発的に右フックを決めるがディフェンスされてしまい、攻撃が持続しない。エスパラゴサが硬そうなパンチで試合を支配。3R、6Rのダウン。10R、強烈な右ストレートで杉谷がダウン。立ったがレフェリーは試合を止めた。杉谷はエスパラゴサのハードパンチにも負けずに前に出てタフな精神力を見せたが、エスパラゴサの強打&ディフェンスにより本来のボクシングができなかった。)

植田龍太郎 7R KO 杉谷満
フェザー級戦、1989年)

(ダウンシーン)
5R:右フックで杉谷がダウン
7R:右ストレートで杉谷がダウン
(感想:エスパラゴサに負けた杉谷。WBA3位。これが再起戦。日本フェザー級3位の植田はこれまで13勝(8KO)3敗1分。杉谷はいつものようにジャブ、右ストレート。植田もジャブ、ストレートを打つが、一発を狙っているのか手数は杉谷に比べると少な目。杉谷は右ストレート、植田は左フックをヒットさせる。5R、右ショートフックで杉谷がダウン。立ったが、かなりのダメージ。7R、右ストレートで杉谷がダウン。今度も立ったが、レフェリーはカウントアウト、KO。植田が打たれながらも強打で格上を食った。杉谷はやはりコンディションが良くなかったのではないか。動きはまずまず。しかしながら、打たれたときに踏ん張りが効かない感じだった。これで杉谷は引退。打たれてしまう欠点はあったが、左フックからの右ストレートなどのコンビネーションがパワフルな良い選手だった。)
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田端信之 1R KO 久保健司
(日本J・ミドル級王座決定戦、1987年)

(ダウンシーン)
1R:ワンツーで久保がダウン
(感想:田端が日本王座を二階級制覇。尾崎富士雄を判定で下して日本ウェルター級王座を獲得した田端。しかし初防衛戦で尾崎にKO負け。階級を上げて挑戦。日本1位で、これまで18勝(16KO)5敗1分。久保は日本2位ではあるが、戦績は3勝(2KO)3敗1分。ジャブを連打して右ストレートを打つ久保。田端はガードを上げてジャブ、ストレートを打つが、動きやパンチにはそれほどスピードが感じられない。1R終わり頃、田端のワンツー(左ジャブからの右ストレート)がヒット。KO。一発で終わってしまった。久保の動きは悪くはなかったが、田端がいいパンチを当てた。「和製ハーンズ」と呼ばれた田端。東洋王座は奪えず。国内の強豪にとどまった。)

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