「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「長身のJ・フェザー級」葛西裕一③

日本J・フェザー級東洋太平洋J・フェザー級王者。世界を目指す試合「vs. 阿部真一(日本王座戦)」「vs. アブラハムトーレス」「vs. 山岡正規(日本王座戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

葛西裕一 7R KO 阿部真一
(日本J・フェザー級タイトル戦、1992年)

(ダウンシーン)
2R:右ストレートで阿部がダウン
3R:右ストレートで阿部がダウン
7R:右ストレートで阿部がダウン
(感想:葛西がタイトル防衛。王者の葛西。これまで15戦全勝(11KO)。挑戦者の阿部は日本1位で13勝(8KO)7敗のサウスポー。阿部はフットワークを使いながらジャブ連打、左ストレート。葛西はジャブ。2R、連打からの右ストレートで阿部がダウン。3Rには二度目のダウン。コンビネーションを使う葛西。阿部は右目を腫らしながらも左ストレートで挽回しようとする。7R、右ストレートで阿部がダウン。立ったがカウントアウト。葛西が力強い勝利。ダウンを奪った右ストレートも良かったが、アッパー気味のパワフルなフック連打が印象的だった。)

葛西裕一 10R 引分 アブラハムトーレス
(J・フェザー級戦、1993年)

(感想:全勝の葛西。WBA世界J・フェザー級4位。辰吉と引き分けたことで有名なベネズエラトーレスと勝負。WBA世界バンタム級6位のトーレスはこれまで15勝(6KO)2敗1分で、セコンドにはジョー小泉。共にガードを上げてジャブ。左が巧いトーレス。左フック、左ボディ打ち。葛西はジャブ、右ストレート、ディフェンス。共に手数は出すが攻め込まない。8R、葛西の右アッパーでトーレスがグラつく。最終ラウンド終了時、両者とも両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は引き分け。トーレスの「攻めずにパンチを当てるボクシング」に合わせて葛西もジャブ、ストレートで対抗。エキサイティングな試合ではなかったが、作戦としては間違っていなかったような気がする。日本のトップである辰吉、葛西と引き分けたトーレスはまるで「バンタム級のマイク・マッカラム」といった感じのテクニシャン。左の使い方が実に巧い。後にWBA世界バンタム級王座に挑戦したが、ナナ・コナドゥのパワーに屈し、2RでKO負け。)

葛西裕一 10R 判定 山岡正規
(日本J・フェザー級タイトル戦、1993年)

(感想:葛西がタイトル防衛。WBA世界J・フェザー級4位(WBC7位)の葛西はこれまで16勝(12KO)1分。日本J・フェザー級2位の山岡は前日本バンタム級王者で、12勝(9KO)2敗1分。葛西が速いジャブ、ワンツー、左フック、左ボディ打ち。山岡はブロックしながらジャブで前進し、右ストレート、左フックを思い切りよく振るう。接近戦でパワフルな連打で攻撃する山岡だが、葛西がジャブで先手を取り、手数も多い。判定で葛西。時折左フックを被弾しながらも葛西が連打で競り勝った。山岡がもっとジャブを出していれば葛西は危なかったかも。)

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