「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「長身のJ・フェザー級」葛西裕一④

日本J・フェザー級東洋太平洋J・フェザー級王者。世界を目指す試合「vs. ジェローム・コフィー」「vs. ウィルフレド・バスケスWBA戦)」「vs. ラモン・モリナ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

葛西裕一 10R 判定 ジェローム・コフィー
(J・フェザー級戦、1993年) 

(感想:WBAWBC世界J・フェザー級4位の葛西はこれまで17勝(12KO)1分。元世界ランカーのコフィーは35勝(19KO)9敗1分のベテラン。デビュー以来連戦連勝でIBF世界バンタム級王者ジェフ・フェネックに挑戦したが判定負け。その後は、ルイ・エスピノサ、ケネディ・マッキニーらに負けてキャリアも終盤、といった状況。共にスリムな体型でジャブ、右ストレート。しかしながら、コフィーは終始受け身で、距離を取ろうとする消極的な姿勢。ジャブでプレッシャーをかける葛西。時折、力強い右ストレートを打つコフィーだが、あまり攻めない。判定で葛西。コフィーが消極的だった試合。ただ、パンチ自体は強いものもあったため、葛西も無理には攻められなかった様子。日本J・フェザー級王座を返上した葛西。次の試合はウィルフレド・バスケスの持つWBA世界J・フェザー級タイトルへの挑戦。)

ウィルフレド・バスケス 1R KO 葛西裕一
WBA世界J・フェザー級タイトル戦、1994年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレート、右フック、左フックで3度、葛西がダウン
(感想:バスケスがタイトル防衛。いきなりの右ストレートが効いた。スリーノックダウンであっけなく終了。バスケスは前回の防衛戦で横田広明に苦戦したため、「葛西にチャンスがある」という空気も試合前にはあったが、バスケスの圧勝。拳が異常に頑丈なバスケス。葛西とは生まれつきのパワーが違うという感じがした。)

葛西裕一 2R KO ラモン・モリナ
(J・フェザー級戦、1994年)

(ダウンシーン)
2R:左ボディフックでモリナがダウン
(感想:バスケスに敗れた葛西の再起戦。ベネズエラのマラカイで行われた。WBA世界J・フェザー級7位の葛西。ジャブ、ストレートを使うが、パワーを意識した強い打ち方。モリナは足を使いながら距離を取ってジャブ。葛西の右ストレートがヒット。2R、左ボディでモリナがダウン。立てず、KO。葛西が受け身の姿勢に終始したモリナをキレイにKO。ただし、バスケスにパワーで圧倒された、というのがあったためか、葛西は力んだ攻撃。左フックを空振りするなど動きの固さも感じられた。)

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