「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「長身のJ・フェザー級」葛西裕一⑤

日本J・フェザー級東洋太平洋J・フェザー級王者。再び世界を目指す試合「vs. フランシスコ・チャベス」「vs. ラモン・グスマン」「vs. 権熙允(東洋太平洋王座)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

葛西裕一 7R 負傷判定 フランシスコ・チャベス
(J・フェザー級戦、1994年)

(ダウンシーン)
5R:右ストレートでチャベスがダウン
(感想:ハワイホノルルで行われた試合。辰吉の復帰戦の前座カード。チャベスはメキシコの中堅どころ。これまで19勝(7KO)5敗。WBA世界J・フェザー級6位の葛西は18勝(12KO)1敗1分。前傾姿勢で攻めるチャベス。ジャブ、右ストレート、メキシカンらしい左ボディフック。葛西はジャブ、右ストレートを基本とし、テンポよく手数を出す。右ストレートが力強い葛西。5Rには右でダウンを奪う。出血するチャベス。7R、バッティングでチャベスがさらに負傷。判定で葛西。バスケスに敗れた再起戦では動きが固かった葛西だが、この試合では精力的な攻めを見せた。)

ラモン・グスマン 6R TKO 葛西裕一
中南米J・フェザー級王座決定戦、1994年)

(感想:ベネズエラ、カラカスで行われた試合。グスマンはWBA世界J・フェザー級6位、葛西は5位。葛西はいつものようにリズミカルにジャブ、連打。グスマンはゆっくりした動きから左右フックを思い切り振っていくタイプで右ストレートも強い。葛西は右ストレートをヒットさせたりするが、グスマンの強打で右目が腫れていく。6R、目の腫れが悪化してストップ。グスマンには強打しても体勢を崩さないバランスの良さがあった。世界王者レベルの実力を見せたグスマンだが、後、ヨベル・オルテガ、ラファエル・デル・バーレ、トム・ジョンソンらに負けて世界チャンピオンにはなれなかった。)

葛西裕一 12R 判定 権熙允
東洋太平洋J・フェザー級タイトル戦、1995年)

(ダウンシーン)
6R:左フックで権がダウン
(感想:葛西がタイトル獲得。王者の権はWBA世界J・フェザー級9位で、これまで13戦全勝(8KO)。葛西はWBA10位で20勝(14KO)2敗1分。葛西はいつものように距離を取ってジャブ、右ストレート。権は踏み込んで右ストレート、左フック。身長では葛西が上だが、権は頑丈そうな体格でタフさを見せる。6R、左フックで権がダウン。その後、コンビネーションで攻める葛西は時折右ストレートをヒットさせる。権は慎重姿勢で受け身。攻撃も単発。判定で葛西。タフな権を仕留めることはできなかったが、葛西は手数が多く、右ストレートには伸びがあった。)

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