「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「長身のJ・フェザー級」葛西裕一⑥

日本J・フェザー級東洋太平洋J・フェザー級王者。「vs. ノエ・サンティジャナ」「vs. フリオ・セサール・カルドナ」、世界挑戦「vs. アントニオ・セルメニョ(初戦、再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

葛西裕一 5R KO ノエ・サンティジャナ
(J・フェザー級戦、1996年)

(ダウンシーン)
5R:右ストレートでサンティジャナがダウン
(感想:ラスベガスで行われた試合。WBC世界バンタム級25位のサンティジャナはダニエル・サラゴサみたいな顔の男。これまで15勝(11KO)13敗。東洋太平洋J・フェザー級王者の葛西は22勝(15KO)2敗1分。サンティジャナは細かくフットワークを刻みながらジャブ、ワンツー。葛西は右ストレートからの左フックなどでパワフルな攻め。連打で優勢の葛西。5R、右ストレートでサンティジャナがダウン。座り込んだままテンカウント。葛西が力強い攻めで快勝。いい右ストレートを持っていたサンティジャナにはもっと攻めてほしかったところ。)

葛西裕一 10R 判定 フリオ・セサール・カルドナ
(J・フェザー級戦、1996年)

(ダウンシーン)
3R:右ストレートでカルドナがダウン
(感想:ラスベガス「MGMグランド」で行われた試合。WBA世界J・フェザー級1位の葛西。カルドナは26勝(19KO)11敗の中堅どころ。共にジャブ。なかなか良いジャブを打つカルドナだが、パンチの正確さとキレは葛西。右ストレートのカウンター、左フック、ボディ打ち。3R、左フックが効いたカルドナに右ストレートをフォローしてダウンを奪う。葛西が優勢のまま10R終了。3-0。東洋太平洋J・フェザー級王座を返上した葛西。次の試合はアントニオ・セルメニョの持つWBA世界J・フェザー級タイトルへの挑戦。)

アントニオ・セルメニョ 12R 判定 葛西裕一
WBA世界J・フェザー級タイトル戦、1996年)

(感想:セルメニョがタイトル防衛。あのウィルフレド・バスケスからタイトルを奪ったセルメニョ。リーチがとても長い選手。WBA1位の葛西はバスケス戦に次ぐ二度目の世界挑戦。ラスベガスで行われた一戦。コーナーには「朝日ソーラー」の立て看板。1Rからセルメニョは離れた距離からのジャブ、長い右ストレート、左右フックをヒットさせる。ディフェンスも固く、攻めさせない。前に出ていこうとする葛西。6R終了時には焦りからか、レフェリー(ミッチ・ハルパーン)にパンチを当ててしまうハプニング。判定は3-0。セルメニョがテクニック、やりにくさで勝利。このような選手を倒すには「一発のパワー」が必要。)

アントニオ・セルメニョ 12R KO 葛西裕一
WBA世界J・フェザー級タイトル戦、1997年)

(ダウンシーン)
12R:左フックで葛西がダウン
(感想:セルメニョがタイトル防衛。再戦。ジャブとフットワークのセルメニョ。葛西は接近戦でパンチを当てようとするが、セルメニョの懐の深さに空回り。12R、左フックで葛西がグラつき、追い打ちの左フックでダウン。ダウンと同時にストップされるほど痛烈なKOだった。セルメニョはテクニックで勝つタイプであるが、強打者バスケスと打ち合えるほどのタフさも持っている優れた選手だった。結局、葛西は世界を獲れず、引退。残念な結果に終わったが、葛西を負かしたのは強い選手ばかり。もう少しパワーと打たせないテクニックがあれば、という選手だった。)

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