「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

海外での試合②

日本人ボクサーの海外マッチ。「ロルダン・ブルロング vs. カズマ・エジリ」「ゼネシス・セルバニア vs. 冨山浩之介」「ゾウ・シミン vs. 木村翔」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」
       
ロルダン・ブルロング 4R TKO カズマ・エジリ
バンタム級(?)戦、2012年)

(ダウンシーン)
4R:右ストレートでエジリがダウン
(感想:フィリピンのパサイで行われた4回戦の試合。共にデビュー戦。開始から左右フックでガンガン攻めるブルロング。エジリはジャブ、ストレート、フックで忙しく応戦。4R、右ストレートでエジリがダウン。さらに連打でレフェリーストップ。ブルロングが実にエネルギッシュだった試合。カズマ・エジリはメキシコに住み、海外で試合をしている選手で、日本のジムとは関係が無い(?)らしい。その後は勝ったり負けたりのキャリア。一方、なかなかパワフルだったブルロングという男。次の試合で負けてそれっきり。引退したのか、何かトラブルがあったのか。強い選手だっただけに、その後のキャリアが無かったのは残念。)

ゼネシス・セルバニア 9R 負傷判定 冨山浩之介
WBOアジア・スーパーバンタム級タイトル戦、2013年)

(ダウンシーン)
1R:左フックで冨山がダウン。左ジャブ、連打で2度、セルバニアがダウン。
3R:右ストレートで冨山がダウン
(感想:セルバニアがタイトル防衛。冨山は東洋太平洋スーパーフライ級王座を獲得し、名城信男WBA世界スーパーフライ級王座に挑戦したことがある選手。これまで23勝(8KO)5敗1分。フィリピンのセルバニアは21戦全勝(8KO)。マカオで行われた試合。1R、リズミカルにフットワークを使いながらパワフルなジャブ、ワンツー、左フックを振るうセルバニア。いきなり出した左フックで冨山からダウンを奪う。ジャブ、ワンツーで応戦する冨山。逆にジャブでセルバニアがダウン。さらに連打でセルバニアが二度目のダウン。ダウン後は慎重姿勢になるセルバニア。3R、踏み込みの速い右ストレートで冨山がダウン。その後は、強打を時折ヒットさせるセルバニア、ワンツーで対抗する冨山、という展開。9R、バッティングにより試合ストップ。「負傷によるTKO勝ち」だと思ったのか、冨山は大喜び。2-1の負傷判定で王者が防衛。セルバニアはなかなかパワフルだったが、意外な打たれ弱さを見せた。後にセルバニアはWBO世界フェザー級王座に挑戦したが3-0で敗北。共に世界には手が届かなかった。)

木村翔 11R TKO ゾウ・シミン
WBO世界フライ級タイトル戦、2017年)

(ダウンシーン)
11R:連打でシミンがダウン
(感想:木村がタイトル獲得。上海で行われた試合。大観衆。王者のシミンはアマチュアでの輝かしい実績を引っさげてプロ入り。アムナット・ルエンロンIBF世界フライ級王座への挑戦は失敗に終わったが、WBO王座を獲得。これが初防衛戦。年齢は36歳で若くはない(木村は28歳)。試合開始。TV画面には「第一回合」(「1R」のこと。「ラウンド」は漢字で書くと「回合」らしい)。開始から積極的な木村。ジャブ、ストレート、左右フックで前進。シミンは足を使って下がりながらワンツー、フックで応戦。左のボディ打ちが巧い木村。シミンは時折サウスポーにスイッチしたりしながら、パンチを当てる。6R、右のマブタをカットした木村がドクターチェック。11R、ロープに追い込まれたシミンが連打でついにダウン。立ったが、戦意喪失。レフェリーは試合を止めた。終始攻める姿勢だった木村がそのままの流れで勝利。シミンは下がりながらもパンチを当てていたが、パワー不足だった印象。これがラストファイトとなった。後、木村は三度目の防衛戦で田中恒成に僅差で判定負け、王座陥落。)

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