日本フェザー級王座（三度）、東洋太平洋フェザー級王座を獲得。王座戦「vs. 今西哲也」「vs. 高橋孝治」「vs. 崔龍洙（WBA世界戦）」「vs. フレディ・ノーウッド（WBA世界戦）」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ：聖龍拳」
①松本好二 1R KO 今西哲也
（日本フェザー級タイトル戦、1993年）
（ダウンシーン）
1R：左ストレートで今西がダウン
（感想：松本がタイトル防衛。サウスポー同士の一戦。日本４位の今西は攻める姿勢。松本の左ストレートがカウンターとなって今西がダウン、KO。パワーはもう一つ、と言われることが多い松本だが、やはりプロボクサー。プロらしい豪快なKO勝利だった。）
②松本好二 9R TKO 高橋孝治
（日本フェザー級タイトル戦、1993年）
（感想：松本がタイトル防衛。松本は高橋とアマチュア時代に戦っているという（高橋が勝利）。プロの王座を懸けて対戦。松本はこれまで14勝（6KO）3敗1分。日本８位の高橋は9勝（6KO）2敗1分。松本がいつものようにジャブ、コンビネーション、ディフェンス。高橋は良い右ストレート、左フックを打つがブロックされてしまう。9R、コーナーで連打する松本。高橋の手が出なくなったところでレフェリーストップ。松本が安定した試合ぶりで勝利。高橋はよく攻め、決して悪い選手ではなかったが、ディフェンスの差で負けてしまった。）
③崔龍洙 12R 判定 松本好二
（WBA世界Ｊ・ライト級タイトル戦、1997年）
（感想：崔がタイトル防衛。松本は平仲信敏に日本フェザー級王座を奪われたが、三度目の同王座獲得。東洋太平洋フェザー級王座も獲得。階級を上げてWBA９位として韓国で二度目の世界挑戦。崔は三谷大和の挑戦を退けたことで日本でも知られている選手。松本は積極的にジャブ、ワンツー、接近戦ではボディ打ちからの右フックなどのコンビネーションを使う攻めの姿勢。崔は基本に忠実なクリーンな試合ぶり。ブロックしながら前進し、ジャブ、右ストレート、左フック。両者、接近戦ではディフェンスしながらフックで打ち合い、互いに譲らず。接戦のまま12R終了。判定は３－０。松本はよく攻めたが王者を圧倒したとは言い難い内容。崔は右のボディ打ちが巧かった。）
④フレディ・ノーウッド 10R TKO 松本好二
（WBA世界フェザー級王座決定戦、1998年）
（感想：これが三度目の世界挑戦になる松本。ノーウッドの王座に挑戦する試合であったがノーウッドが計量オーバーで王座剥奪。王座決定戦に変更。松本が勝てば新王者に、ノーウッドは勝ってもベルト無し、という条件。これまでノーウッドは31勝（19KO）1分で無敗。見た目がマービン・ハグラーっぽい男。WBA12位の松本は26勝（15KO）5敗1分。共にサウスポー。しかしながらパワーに差が。ノーウッドの伸びがあるパワフルなジャブ、左ストレート。次第にパワーの差が出て、松本は強打を浴びる。粘る松本だが、10Rに連打を浴びてレフェリーストップ。松本はディフェンスもできる良い選手ではあったが、やはりパワー不足。勝てる相手には勝てるが、そうでない相手には負けてしまう、という限界があった。）
