「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「KOダイナマイト」内山高志③

WBA世界スーパーフェザー級王者。強打&ディフェンスで世界王座連続防衛。WBA戦「vs. ロイ・ムクリス」「vs. 三浦隆司」「vs. ホルヘ・ソリス」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

内山高志 5R KO ロイ・ムクリス
WBA世界スーパーフェザー級タイトル戦、2010年)

(ダウンシーン)
5R:連打でムクリスがダウン
(感想:内山がタイトル防衛。これまで15戦全勝(12KO)の内山。ムクリスはインドネシアの選手でWBA5位。23勝(18KO)2敗2分。アップライトスタイルからガードを上げてジャブを打つムクリス。1Rから内山がジャブを当て、ワンツー、左フック、ボディ打ち。攻めるムクリスだがブロックされる。5R、右ストレートからの連打でムクリスがダウン。立てず、KO。ムクリスの右ストレートは伸びがあって悪くはなかったが、内山はブロック。ディフェンスに差があった。)

内山高志 9R TKO 三浦隆司
WBA世界スーパーフェザー級タイトル戦、2011年)

(ダウンシーン)
3R:左ストレートで内山がダウン
(感想:内山がタイトル防衛。これまで16戦全勝(13KO)の内山。三浦もまたハードパンチャーで20勝(16KO)1敗2分。サウスポーの三浦が右ジャブ、左ストレート、右フック。内山は足のスタンスを広く取ってジャブ、右ストレート。いかにもパワーがありそうな三浦だが狙いすぎのためか手数が少な目。3R、左ストレートがキレイに入って内山がダウン。その後、内山は慎重にディフェンスしながら正確にジャブを当てていく。腫れていく三浦の右目。8R終了後、目の腫れにより三浦が棄権。ジャブで差がついた一戦。痛烈なダウンを喫した内山だが、その後は冷静に相手の危険なパンチに対処した。三浦には強打者特有の動きの固さ、手数、特にジャブの少なさが目立った。後、三浦はWBC王座を獲得。)

内山高志 11R KO ホルヘ・ソリス
WBA世界スーパーフェザー級王座統一戦、2011年)

(ダウンシーン)
11R:左フックでソリスがダウン
(感想:内山がタイトル統一。これまで17戦全勝(14KO)の王者、内山。ソリスは暫定王者。40勝(29KO)3敗2分1ノーコンテスト。この直前の試合ではユリオルキス・ガンボア(キューバ)の持つWBAIBF世界フェザー級タイトルに挑戦してKOされている。正規王者と暫定王者の統一戦(同じ団体のベルトを懸けた試合を「統一戦」と呼ぶのは個人的にあまりしっくりこない感じもする)。リングサイドでWBC王者の粟生隆寛が観戦。試合開始。ソリスが距離を取ってジャブ、右ストレート。内山はワンツー、左フックで相手にプレッシャーをかけていく。パンチの正確さとディフェンスは内山。ジャブ、右ストレートを決める。ソリスはジャブをよく出し、左フックなどを時折ヒットさせるが相手のパワーに押され気味。10R、内山の強烈な右ストレートがヒット。11R、左フックでソリスがダウン。ソリスの倒れている姿を見てレフェリーはすぐさま試合をストップ。内山が丹念なジャブ、強打、ブロックで勝利。終始押し気味だった。ソリスは左フックからの右ストレートなど良いパンチを持っていたが、相手のパワーに押されながらの攻撃だったため、威力に欠けた。この試合でソリスは引退。「日本人の世界戦」と言うと昔は外国人のパワーに圧倒されることがよくあったが、近年では日本人選手の方がパワーで勝利することも珍しくない。外国人に引けを取らないほど体格・骨格が良くなったのが原因と思われる。)

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