「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「南アフリカで世界獲得」オルズベック・ナザロフ①

WBA世界ライト級王者。キルギス出身。デビュー初期の試合「vs. 西沢誠」、日本ライト級王座戦「vs. 八木賢治」「vs. 中野猛仁」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

グッシー・ナザロフ 1R KO 西沢誠
(ライト級戦、1990年)

(ダウンシーン)
1R:連打、左ストレート、連打で3度、西沢がダウン
(感想:ソ連からやってきたオルズベック・ナザロフ。具志堅に似ている、というので「グッシー」と名付けられてしまった。日本でのプロデビュー戦。相手は日本ライト級8位で8勝6敗1分の西沢。プロで経験を積んできた相手にナザロフがどんな試合をするか。西沢がガードを上げたスタイルで前進し、振りの大きいフックで一発を狙う。サウスポーのナザロフは相手を見ながら右ジャブ、左ストレート、右フック。ボディを攻めるナザロフ。連打で西沢がダウン。右フックからの左ストレートで二度目。最後は連打でスリーノックダウン、KO。短い試合ではあったが、ナザロフの特徴であるボディ打ち、左ストレートがよく出ていた。西沢の大振りなパンチは当たれば効果があっただろうが、ディフェンスされてしまった。)

グッシー・ナザロフ 4R TKO 八木賢治
(日本ライト級タイトル戦、1991年)

(ダウンシーン)
4R:左フックで八木がダウン、左ボディでスタンディングダウン
(感想:ナザロフがタイトル獲得。日本1位のナザロフはこれまで5連勝(5KO)。「神風」と書かれたハチマキ。王者の八木は13勝(6KO)2敗。1R、ナザロフがいつものように右ジャブ、左ストレート、右フック、左ボディ打ち。右フックを食って八木の動きが止まる。右ストレート、左フックを使う八木だが、追い込まれる形になることが多く、攻撃をディフェンスされる。4R、アッパー気味の左フックで八木がダウン。さらに左ボディでスタンディングカウントを取られる。そして連打でレフェリーストップ。ねじ込むように打つ左パンチが強烈だったナザロフ。手数も多く、八木はしのぐので精一杯だった。)

グッシー・ナザロフ 1R KO 中野猛仁
(日本ライト級タイトル戦、1992年)

(ダウンシーン)
1R:左フック、連打、左ストレートで3度、中野がダウン
(感想:ナザロフがタイトル防衛。挑戦者の中野は五代登をKOしてこの王座を獲得したことがある元王者で、ジャブ、ワンツーを使う正統派。そんな中野にナザロフは素早く踏み込んで強打を当たり前のようにヒットさせる。左フックで中野がダウン。連打で二度目。最後は回転の速い連打からの左ストレートでスリーノックダウン。ナザロフの強さが目立った試合。パンチのキレがもう一つだったように見えた中野はこれで引退。ナザロフは日本ライト級王座を返上。東洋太平洋王座戦に出場。)

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