「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「貴重なヘビー級」西島洋介山①

WBF世界クルーザー級王者。世界ヘビー級王座を目指した日本人。「vs. デレック・エドワード」「vs. ケニー・ミリガン」「vs. デビッド・メンデス」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

西島洋介山 3R KO デレック・エドワード
クルーザー級4回戦、1993年)

(ダウンシーン)
3R:左フックでエドワードがダウン
(感想:東京出身の西島。本名は西島洋介。「山のような大きな存在」になることを期待してジムの会長が「洋介山」と命名(相撲っぽいコンセプト)。子供の頃は野球少年。会長に声を掛けられてボクサーに。日本にはヘビー級の選手がいないため、対戦相手を探すのに苦労。これまで日本で三連続KO勝ち。四戦目はラスベガス。相手のエドワードは2勝(1KO)4敗、と負けの方が多い黒人選手。どんな試合になるか? 足袋を履いて西島がリングイン。西島のセコンドにマック・クリハラ。リングアナはチャック・ハル、レフェリーはジェイ・ネイディ。背が高いエドワード。フランク・テートのような顔と構えからジャブ、ワンツー。西島もジャブ、そして踏み込んで右ストレート、左フック。距離を取ろうとするエドワード、前に出る西島。時折、西島の強打が入ってエドワードはあわててクリンチ。3R、エドワードの右フックをディフェンスして西島が左フック。エドワードが痛烈なダウン。レフェリーは直ちに試合をストップ。西島が強打で快勝。飛び込んで右を打つ「忍者パンチ」(?)も披露。相手の攻撃をヘッドスリップするマイク・タイソンばりの動きも良かった。)

ケニー・ミリガン 4R 判定 西島洋介山
クルーザー級4回戦、1993年)

(ダウンシーン)
1R:右ストレートで西島がダウン
2R:右ストレートで西島がダウン
3R:右ストレートでミリガンがダウン
(感想:五戦目もラスベガス。相手のミリガンは3勝(1KO)1敗の黒人選手。エドワードとは違ってガッチリした体。リングアナはチャック・ハル、レフェリーはミッチ・ハルパーン。1R、共に速いジャブ。ディフェンスしながら西島が前へ。ミリガンはブロックしながら左フックからの右ストレートといったコンビネーションで応戦。右ストレートで西島がダウン。2Rにも同じような右でダウン。3R、右ストレートが効いたミリガン。追撃の右ストレートでダウン。攻める西島だが、倒せず。判定は2-0。パワーでは負けてはいなかった西島。4回戦でダウンするとポイントで挽回するのは難しい。なかなか強かったミリガン。「BOXREC」によると、この後、二連勝後にTKO負け。長いブランク後に一戦やってKO負け。アメリカの重量級はレベルが高い。) 

西島洋介山 4R TKO デビッド・メンデス
クルーザー級戦、1993年)

(感想:カリフォルニア「グレート・ウェスタン・フォーラム」で行われた一戦。メンデスはメキシカンで、これまで8勝(6KO)5敗。手をやや前に出す構えでジャブ、ワンツー、連打など、手数が多い。前に出る西島は相手をロープ際に追い込んで回転の速い左右フック連打、右アッパーからの左フックといったコンビネーション。4R、メンデスが負傷によりドクターストップ。西島が攻めの姿勢で優勢のまま勝利。コンビネーションには回転の速さとパワーがあり、ディフェンスもできていた。メンデスは後、体を絞ってミドル級で勝負。NABOミドル級王座を獲得し、負けたがロニー・ブラッドリーと空位WBO世界ミドル級王座を争った。)

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