「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「貴重なヘビー級」西島洋介山③

WBF世界クルーザー級王者。アメリカの黒人ヘビー級と対戦。「vs. キース・マックレー」「vs. ゲーリー・バトラー」「vs. クリスナ・ウェインライト」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

西島洋介山 10R 判定 キース・マックレー
(ヘビー級戦、1994年)

(ダウンシーン)
10R:右ストレートで西島がダウン
(感想:後楽園ホールでの試合。マックレーはアメリカの黒人選手で、モーリス・ブロッカー(ウェルター級で二度世界を獲得した長身選手)を大きくしたようなタイプ。これまで15勝(7KO)22敗1分。マイケル・モーラー、アルフレド・コール、アーサー・ウィリアムス、オーリン・オリスといった後に世界を獲る選手と戦ってきた。距離を取ってシャープなジャブを打つマックレー。西島はジャブ連打。なかなか器用なマックレー。西島の攻撃をかわし、ワンツー、右フックボディ打ち。ただ、受け身の姿勢でパンチが軽い印象。西島がディフェンスしながら時折パワフルなフックを入れる。しかし、ジャブが少なく、大きなパンチを振り回しすぎたせいか、スタミナをロスし、クリンチ。10R、右ストレートをカウンターで食って西島がダウン。打たれる西島。ピンチのまま10R終了。判定は西島(「PTS」らしい)。この試合の西島は問題あり。ジャブが少なすぎたこと。パワーで負けていなかったのは流石だが、空振りでいたずらにスタミナを失ってしまった。マックレーがもっと積極的だったら危なかったところ。)

西島洋介山 8R KO ゲーリー・バトラー
(ヘビー級戦、1995年)

(ダウンシーン)
8R:左フック、右フックで2度、バトラーがダウン
(感想:アメリカでNABOクルーザー級王座を獲得した西島。これが凱旋帰国。東洋太平洋ヘビー級6位で、これまで10勝(7KO)1敗。バトラーはアメリカの黒人選手。勝ったり負けたりで戦績は13勝(8KO)9敗(アイラン・バークレーに判定負けしている)。「メガトンファイト95」として大阪で行われた一戦。ボクサータイプのバトラー。ジャブを連打し、ワンツーからの左フックといった連打。西島は一発一発にパワーを込めて右ストレート、左フック。接近戦では互いに左右フック、ボディ打ち。手数が多く、パンチにキレもあるバトラーだが、パワーは西島。7Rには西島がマイク・タイソンばりの「右ボディからの右アッパー」を見せる。8R、連打からの左フックでバトラーがダウン。西島が猛然とラッシュ。対抗するバトラー。グラついたバトラーを見てレフェリーはスタンディングダウンを取ろうとしたのだろうが、両者が激しく打ち合うため、レフェリーは間に割って入れず。右フックでバトラーが二度目のダウン。試合終了だと思った西島のセコンド(オサム会長)がリングイン。しかし、レフェリーはそのままカウントアウトした。7Rの西島のコンビネーション、8Rのダウンシーン&打ち合いが凄まじかった試合。激しすぎる打撃戦に割って入れなかったレフェリー。やや不手際。かねてから「大男のヘビー級の試合を裁くのは大変だろうな」と思っていたが、やっぱり大変だった。バトラーは結構良いパンチを打つ選手。しかし、この後、KO負けでいっぱいのキャリアになってしまった。)

西島洋介山 9R KO クリスナ・ウェインライト
(ヘビー級戦、1995年)

(ダウンシーン)
9R:右フック、連打で2度、ウェインライトがダウン
(感想:ハイライトで観た試合。場所は横浜。アメリカの黒人選手ウェインライト。ガッチリした身体をしたタフそうなオッチャン。勝ったり負けたり負けたりの選手ではあるが、強打者デビッド・トゥアには倒されることなく、判定負け。やや手打ち気味なところがあるウェインライト。西島がフック連打で攻める。9R、右フックでウェインライトがダウン。さらに連打で前のめりにダウン、KO。ウェインライトは試合終了後もしばらく立てず、酷いダメージを負った。タフな相手を完全KOした西島。力みすぎなのが気になるが、パワーは世界王者レベルだった。)

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