「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「世界の村田」村田諒太②

WBA世界ミドル級王者&オリンピック金メダリスト。WBCランカーとの対戦「vs. ヘスス・ネリオ」「vs. アドリアン・ルナ」「vs. ジェシー・ニックロウ」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

村田諒太 6R KO ヘスス・ネリオ
(ミドル級10回戦、2014年)

(ダウンシーン)
6R:右フック、ワンツーで2度、ネリオがダウン
(感想:京都で行われた村田のプロ四戦目。村田はWBC世界ミドル級20位。メキシコのネリオはこれまで12勝(5KO)3敗。WBCの地域王座に挑戦したが判定負け、直前の試合ではTKO負け、と勢いのある状況ではない。共にジャブ、ワンツー。ただし、パワーでは村田が上。叩きつけるような右、打ち下ろすような右、ワンツーからの左ボディ打ちで優勢。ネリオは足で距離を取りながらパンチを出すが、下がりながら打つため効果が薄く、ブロックされる。6R、ロープ際での右フックでネリオがダウン。立ったが、ワンツーで二度目のダウン、KO。村田がパワーで圧倒。得意の「ワンツーからの左ボディ」に磨きがかかった印象。ネリオは1Rから村田のパワーに押されていた。そのため、6Rの二度目のダウンから立とうとしなかった。それでよかったと思う。)

村田諒太 10R 判定 アドリアン・ルナ
(ミドル級10回戦、2014年)

(感想:村田のプロ五戦目。村田はWBC世界ミドル級12位。ルナはメキシコの選手でこれまで17勝(11KO)2敗1分。WBC世界ミドル級21位。メキシコ・ミドル級王座を獲得・防衛した実績。スラリとしたルナがジャブ、ワンツー、左右フックでボディ打ち。メキシカンらしく、左のボディ打ちが巧い印象。村田は1Rから得意の右強打をヒットさせて優勢。4R、連打を浴びるルナ。しかし、次第に相手のパワーに慣れてきたか、ルナが粘り強く連打で応戦。村田もワンツーを出すが、「ブロック&攻撃」の攻防が分離した戦い方により、相手の手数に押されるシーンも。10R終了。判定は3-0。村田が右強打とディフェンスで勝利。パワーで勝っていたため判定には文句はないが、攻防が分離しすぎるのは問題。ルナはよく手数を出したがパンチが軽く、ブロックされた。その後、ルナは勝ったり負けたり。WBCWBOの地域王座戦に出場したが敗北している。)

村田諒太 10R 判定 ジェシー・ニックロウ
(ミドル級10回戦、2014年)

(感想:村田のプロ六戦目。アメリカのスキンヘッド、ニックロウ。ニックネームは「Beast」。デビュー以来、無敗を続けていたが判定で初黒星。アメリカのローカル王座に挑戦したが王座獲得ならず。ジャーメイン・テイラーにTKO負け。中堅選手といったところ。左を使いながら右フックを振るい、接近してショート連打するニックロウ。動きのスピードやパンチのキレはそこそこ。村田はいつものようにブロック&ジャブ。ボディ攻撃や連打で攻めるがブロックされてしまう。6R、ロープ際でのバッティングで村田が負傷。時折サウスポーにスイッチするニックロウだが、あまり効果は無い。8R、「もっと打ってこい」といったアピールをするニックロウ(無駄なアピール。自分から攻めていけばいいだけだ)。10R終了。判定は大差の3-0。共に「ブロックして攻撃」というパターンを繰り返す「攻防分離型ボクシング」。似たタイプ同士。手数とパワーで村田が勝利。攻防分離型の戦い方では(相手が攻撃するときにできる)隙を突く攻撃が難しい。ダウンを奪えなかったのはそれが原因と思われる。)

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