「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「強打の怪物」井上尚弥③

三階級制覇王者。鋭いジャブ、ボディ強打で連続防衛。WBO世界S・フライ級戦「vs. ダビド・カルモナ」「vs. ペッチバンボーン・ゴーキャットジム」「vs. 河野公平」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

井上尚弥 12R 判定 ダビド・カルモナ
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2016年)

(ダウンシーン)
12R:右ストレートでカルモナがダウン
(感想:井上がタイトル防衛。これまで9連勝(8KO)の井上。二度目の防衛戦(TV解説者は具志堅用高村田諒太)。挑戦者カルモナはメキシカン。WBO1位で、17勝(6KO)1敗4分。WBOの地域王座(S・フライ級)などを獲得したことがあるが、二度の世界挑戦はオマール・ナルバエス(前王者)にTKO負け、ワルリト・パレナス(井上の初防衛戦の相手)とは引き分け。ガードを上げて速いジャブを飛ばすカルモナ。ワンツー、左フック。井上はジャブ連打、右クロス、アッパー気味の左フックを狙う。ディフェンスしながら1Rから右を当てる井上。パワーで優勢。カルモナは全体的に押され気味ではあるが、ブロックしながらワンツーで応戦し、接近戦では左右フック、ボディ打ち。5R、井上が激しく連打。12R、KOを狙って連打する井上。右ストレートでカルモナがダウン。立ったカルモナに連打するが倒せず。判定は大差の3-0。連打で打ち返すなどカルモナは実にタフだった。後、カルモナはWBA王座に挑戦したが敗北している。)

井上尚弥 10R KO ペッチバンボーン・ゴーキャットジム
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2016年)

(ダウンシーン)
10R:右ストレートでペッチバンボーンがダウン
(感想:井上がタイトル防衛。三度目の防衛戦。WBO1位の挑戦者ペッチバンボーンはこれまで38勝(18KO)7敗1分。WBOWBCのアジア王座(S・フライ級)を獲得、防衛してきたタイ人。デビューから三連敗を喫したこともあったが、勝つコツを掴んだか、その後はタイトルを複数獲得。来日は過去にもあるが、日本での戦績はあまりよろしくない(河野公平に判定負け、ほか)。慎重な構えでブロックしながら右ストレート、右フックを打つペッチバンボーン。どうやら右のパンチに自信があるらしい。井上はジャブとボディ打ちが多い。なかなかタフなペッチ。ブロックしながら前進。試合自体は手数(ワンツーからの左フックなど)で井上が優勢。4R、サウスポーにスイッチする井上だが、5R、ウッカリ隙を見せて打たれる。6R、激しい打ち合い。8Rにも5Rのような形で井上が打たれる。10R、井上が足を使いながら軽い連打をまとめ、右ストレートでペッチバンボーンを倒す。立ったが、カウントアウト。ディフェンスに少し問題があったが、井上が手数とボディ打ちで勝利。ペッチは気が強く、いい右パンチを打っていたが、ディフェンスされてしまった。その後もペッチはリングに上がり続けているが、今のところ井上戦が唯一の世界戦。)

井上尚弥 6R TKO 河野公平
WBO世界S・フライ級タイトル戦、2016年)

(ダウンシーン)
6R:左フック、連打で2度、河野がダウン
(感想:井上がタイトル防衛。四度目の防衛戦。WBO10位の挑戦者、河野は元WBA王者。二度WBA王座を獲得しており、二度目の王座の二度目の防衛戦をシカゴで行い、亀田興毅を下している。しかし、暫定王者ルイス・コンセプシオンとの統一戦に敗北、王座陥落。井上戦はその再起戦となる。ガードを上げて足を使う河野。右ストレート、接近して左右フック連打。右フックを中心によく手数を出す河野だが、井上はディフェンスしながらガードの隙を突くジャブ、左ボディ打ち。6R、攻める河野。左フックでダウン。立ったが、猛烈な連打を浴びて二度目のダウン。レフェリーはすぐさま試合をストップ。河野は試合終了後もしばらく倒れたままだった。井上が強打で圧勝。攻めてきた相手の攻撃の隙を巧く突いた。河野はいいパンチを打っていたが決定打を打ち込めず、ディフェンスされた。井上は強打で注目されている選手であるが、ディフェンスも巧い。)

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