「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

懐かし系の試合を中心に日本ボクシングを紹介するブログ。映像を見た感想を書いています。

「正確なカウンターパンチ」井岡一翔⑨

四階級制覇王者。世界S・フライ級王座戦「vs. ドニー・ニエテス(再戦)」「vs. ジョシュア・フランコ(初戦・再戦)」を紹介します。「日本ボクシング専門ブログ:聖龍拳」

井岡一翔 12R 判定 ドニー・ニエテス
WBO世界スーパーフライ級タイトル戦、2022年)
(感想:井岡がタイトル防衛。井岡(28勝(15KO)2敗)の五度目の防衛戦であり、因縁の再戦(初戦はニエテスが微妙な勝利。実に地味な勝ち方だった)。WBO1位のニエテスはフィリピンの選手。これまで43勝(23KO)1敗6分で、18年間負け無し。ただし、年齢は40歳で勢いがある状況ではない。共にガードを上げてジャブ。井岡はワンツーからの左ボディといったコンビネーション。ニエテスは動きはそれほど速くはないが、ジャブが正確で右ストレートがパワフル。しかし、次第にニエテスが受け身の姿勢に。連打する井岡、時折反撃するニエテス、といった感じの展開で12R終了。判定は大差の3-0。井岡が細かい連打、手数で勝利。力強いパンチを打っていたニエテスだが、なぜか自分からはあまり攻めなかった。攻めないのであればタイトルに挑戦しても無駄というもの。40歳の選手に期待する方が間違いだったか。)

井岡一翔 12R 引分 ジョシュア・フランコ
WBAWBO世界スーパーフライ級王座統一戦、2022年)
(感想:両者タイトル防衛。TBS年末恒例の井岡戦(会場ではWBC王者のフアン・フランシスコ・エストラーダが観戦)。WBO王者の井岡がWBA王者フランコアメリカ)と統一戦。これまで18勝(8KO)1敗2分1NCのフランコは「El Profesor(教授)」と呼ばれる男(なぜ「教授」?)。弟ジェシー・ロドリゲス(兄弟で名前が違う)もWBC世界スーパーフライ級王座獲得(後、返上)している「ボクシング兄弟」。アンドリュー・モロニーから王座を獲得。モロニーとの再戦はノーコンテスト。三戦目は判定勝ち。そしてこの井岡戦。似たタイプの井岡とフランコ。共にジャブ連打、ブロック。ワンツーからの左フックなどで攻める姿勢のフランコ。井岡は右フック、左ボディ打ちで応戦。接近戦では互いに手数が多いが、一発で倒すようなパワーはない。最終ラウンド終了時には共に手を上げて自身の勝利をアピール。引き分け。井岡は相手の隙を突くのは巧かったが、受け身の姿勢。フランコはよく前に出たがワンパターンで、攻撃をブロックされるシーンが多かった。)

井岡一翔 12R 判定 ジョシュア・フランコ
WBA世界スーパーフライ級王座決定戦、2023年)
(感想:井岡がタイトル獲得。再戦。何かと話題が多く、悪い意味で歴史に残る試合。井岡が「大麻使用」の疑い。フランコは体重超過で王座剥奪。試合前、井岡は自身の潔白を訴え、相手の体重は気にしない、と主張。初戦と同じ東京・大田区総合体育館での一戦。共にガードを上げて接近戦。井岡が右カウンター、左ボディ打ちを決める。そして、フランコの攻撃をブロック。12R終了。判定は3-0。井岡が勝利。コンディションが悪い相手をKOできなかったのが少し残念。軽量級での体重差はやはり大きな影響があったか。フランコは精神的な問題を試合前から抱えていたらしい。引退を表明しているが、その通りになるかどうか。井岡はWBO王者・中谷潤人(井岡が返上した王座をKOで獲得、二階級制覇)との対戦が望まれる。)

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